Contents
1. 本ガイドの対象と基本方針
本ページは、タツヤ・オオエ(Tatsuya Oe / Dark Model / Captain Funk / OE / MER)および Model Electronic Records が 100%管理する自主管理楽曲・音源 を、日本国内で放送・配信・商用利用される際のためのガイドです。
日本のテレビ局、制作会社、音響効果・選曲担当者の皆さまが、迷わず・正確に・安心して楽曲をご利用いただけるよう、著作権/著作隣接権の取り扱い、使用分類、許諾が必要なケースなどを、最新の運用に基づいて整理しました。
自主管理作品は、以下の2つの方法で確認・閲覧できます。
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一般公開リリース(市販音源/ストリーミング & ダウンロード):
Model Electronic Records からリリースされた 全アルバム・全シングル を指します。
▼ 公開リリース一覧はこちら:
Model Electronic Records – Public Releases and Playlists -
プロ向け制作用ライブラリ(限定音源・Alt Mix・Stems など):
映像編集者・音効・ミュージックスーパーバイザー向けのライブラリです。
(利用希望の方はアクセス申請が必要です)
▼ プロフェッショナル向けライブラリ:
Model Electronic Records – Library on DISCO.ac
(なお、タツヤ・オオエが過去に手掛けたリミックス作品や、外部レーベルから発売された初期作品など、自主管理外の音源については、各権利元のレコード会社/レーベルへ直接お問い合わせください。)
2. 日本国内における権利管理(重要)
▼ 著作権(出版権)
- 2024年4月より、タツヤ・オオエ自主管理楽曲の 日本国内の著作権管理は NexTone に移行
- 海外での利用については JASRAC が引き続き管理
- 楽曲が番組で使用された場合は NexTone への放送報告(キューシート) が必要
▼ 原盤権(マスター)= 著作隣接権(レコード製作者)
- Model Electronic Records が 100%保有
- 国内の「レコード製作者としての二次使用料(放送・私的録音補償金等)」は、日本レコード協会(RIAJ)経由でインディペンデント・レーベル協議会(ILCJ)が分配
▼ 実演家としての著作隣接権(二次使用料請求権)
- タツヤ・オオエ本人の実演分については 日本音楽制作者連盟(FMPJ)へ委任
- FMPJ は CPRA(実演家著作隣接権センター)構成団体
3. Model Electronic Records のハイブリッドライセンス方式
Model Electronic Records では、日本国内の実務に合わせて、次のようなハイブリッド運用を行っています。
A:テレビ放送・配信番組用途 → 著作権管理団体(NexTone / JASRAC)ベース
B:CM・企業・ゲーム等 → 直接許諾(+著作権管理団体への申請)ベース
放送用途は「市販楽曲」と同様に扱える一方で、広告・企業案件などは録音権・原盤権を含めた個別判断・シンクロ(同期)許諾が必要となります。
4. 使用パターン別ガイドライン(パターンA~G)
A. テレビ放送・配信番組内での使用(事前連絡不要)
● 対象
- ニュース、情報番組、バラエティ、ドキュメンタリー、スポーツ、ドラマ
- 番組内 VTR、インタビュー背景、コーナーBGM など
- 同時配信・見逃し配信サービス(TVer / FOD / NHKプラス 等)
- 番宣・番組トレーラーも含みます(放送・配信メディア内。OOH、公共空間などの拡張使用は除く)
● ポイント
- 放送局様の 放送用包括契約の範囲内で、「市販楽曲」として使用可能 です
- この範囲でのご利用については、事前に Model Electronic Records への連絡は不要 です
- 放送局様側で、キューシートを著作権管理団体に提出 してください
- インスト版・ショート版などを使用される場合は、ミックス名も含めてキューシートに明記 をお願いいたします
● 補足
- 必要に応じて 作品コード/ISRC などのメタデータ をスプレッドシート形式でご提供可能です。
- 同時配信・見逃し配信番組も、原則として テレビ放送と同様の扱い で問題ありません
【Special Case:オリジナル配信作品(Netflix / Amazon Prime Video / Hulu / Disney+ / Apple TV+)】
近年、主要ストリーミングプラットフォームと著作権および著作隣接権管理団体(JASRAC / NexTone / RIAJ 等)の間で包括契約が整備されつつあり、オリジナル配信作品における楽曲使用についても、放送用途と同様に扱われるケースが増えています。
そのため、Model Electronic Records の自主管理音源についても、著作権および著作隣接権管理団体と包括契約を締結している配信プラットフォームのコンテンツに関しては、原則として事前の個別許諾なしでご利用いただけます。 通常の番組用途と同様に、正確なキューシート提出のみお願いいたします。
ただし、作品制作形態や利用範囲により例外が生じる場合がありますので、判断が難しい場合はお気軽にお問い合わせください。迅速に確認させていただきます。
B. CM / 広告 / 企業案件 / ゲーム 等(要:個別判断・許諾)
● 例
- 地上波 CM / Web CM
- 企業 VP・プロモーション映像 / IR・採用動画
- YouTube 広告
- ゲーム(家庭用/アプリ)、インタラクティブ作品
- トレーラー / 劇場用予告編
● ポイント
- 録音権+原盤権を含む「直接許諾(シンク・ライセンス)」 が必要です
- Model Electronic Records が窓口 となり、条件を個別確認します
- 案件により 著作権管理団体への申請 をお願いすることがあります
C. 企業向け動画・YouTube 企業チャンネル(要:シンク・ライセンス)
下記のような動画は 商用用途であり、シンク扱い となります。
- 企業メッセージ/ブランドストーリー動画
- 商品紹介・サービス紹介動画
- キャンペーン告知・イベント紹介動画
D. パッケージ収録・劇伴・ゲーム等(録音権+原盤権の許諾、シンク・ライセンス)
● 例
- DVD / Blu-ray 収録
- ゲーム内 BGM、アプリ内音源
- 劇場用作品・予告編
これらは 録音権・原盤権を含むシンク・ライセンス が必要です。
案件により 著作権管理団体への申請 をお願いすることがあります。
E. 公共空間・展示・店舗BGM(要:個別判断・許諾)
商業施設・展示会・イベント会場での利用は、目的・規模・期間に応じて、個別許諾、著作権管理団体への報告が必要になる場合があります。
著作権管理団体にお問い合わせいただくことをお勧めいたします。
F. サンプリング・二次創作(原則不可)
Model Electronic Records の音源は日本国内外ともにサンプリング(またはビート使用)不可とさせていただいております。
(法的に複雑なため、原則的に例外を設けていません)。
既存マスター上に新たな歌やラップを載せて公表するなどの派生行為もこれに含まれます。
G. プラットフォーム提供の楽曲ライブラリ(TikTok / Instagram Reels / Facebook)での利用について
Model Electronic Recordsの楽曲は、TikTok / Instagram Reels / Facebook Sound Collection が提供するプラットフォーム内公式音源ライブラリに登録されています。そのため、プラットフォーム内で制作・公開される一般的な動画については、追加許諾や個別連絡は不要でご利用いただけます。
● 許諾不要で利用可能なケース
- TikTok 上で制作/公開する動画
- Instagram Reels / Facebook Reels 内で作成される動画
- Facebook Sound Collection を利用した動画
- プラットフォーム内で完結する通常のプロモーション
● 個別許諾が必要となるケース(シンク扱い)
以下の場合は「プラットフォーム外での商用利用」と判断され、直接許諾(シンク・ライセンス)が必要となります。
- プラットフォーム外で制作された素材を後からアップロードする場合
- 企業/自治体/イベント/PR/広告/ブランド案件
- YouTube などでの収益化(マネタイズ)投稿
※ YouTube Music には制作用途の音源ライブラリ機能はありません。
上記に該当する場合は、ライセンス申請フォームより詳細をご連絡ください。
5. 日本の制作現場向け:実務メモ
● キューシート
- 必要に応じて ISRC/作品コードの一覧 をスプレッドシートで提供可能(お問い合わせください)
- フィンガープリント検知漏れ防止のため、できるだけ正確な記載をお願いいたします
● 試聴・資料用音源(WAV/MP3)
- 用途が「放送BGM」の場合、選曲・検討用の音源をお渡しできます
- ストック用途として複数楽曲をまとめて提供することも可能です
6. よくある判断基準(最重要)
▼ ライセンス不要(放送扱い)
- 番組内BGM
- 番組VTR
- コーナー・インタビュー
- 番宣(放送・配信内)
- 見逃し配信/同時配信(番組本編と一体)
▼ ライセンス必要(シンク・ライセンス、演奏権&録音権、もしくは原盤権マター)
- CM(TV/Web)
- 企業動画(YouTube / SNS 含む)
- ゲーム・アプリ
- パッケージ収録、劇場予告編
7. 連絡先の目安
● 放送用途(番組・番宣・番組内 BGM)
- 該当する場合は事前連絡不要
- キューシートの正確な提出をお願いします
● CM/企業/ゲーム等のシンク用途
- Model Electronic Recordsのお問い合わせフォームからご相談ください
● 日本語での一般的な問い合わせ
- 同様に、お問い合わせフォームよりお願いいたします
8. 広告・映像案件における書き下ろし/制作依頼について
広告・番組・企業映像などに向けた 新規楽曲制作(書き下ろし)や追加制作を行う場合は、使用方法や主旨、制作プロセスなどにより条件が異なりますので、下記をご参照下さい。
▼ ご依頼の流れ
- ライセンス申込フォーム より、使用内容・目的をできるだけ詳しく記載してご相談ください
- 内容を確認後、折り返しこちらからご連絡いたします
▼ ご依頼前にご確認いただきたいこと(お願い)
- 最新リリースや活動状況をご確認のうえ、既存楽曲のライセンス活用も併せてご検討ください
- コンペ形式(複数作家による競作)は基本的にお受けしておりません
- 過去作品のリメイク/再現を主目的とする案件もお断りしています
- クリエイティブ方針や制作体制に共感できる案件に限り、一対一で制作対応します
▼ 最後に
オオエの音楽および制作スタイルにご関心をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。今後も、国内の放送・配信・広告・映像制作の現場でお役に立てるよう努めてまいります。









