日々のつれづれと、その日のお気に入りを紹介するマイクロブログ『Day By Day』のページです。
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先日紹介したアビング氏の本では、ポップスターと貧乏な芸術家の対比が強調されていたが、実際は(欧米では特に)、世間の言うスーパースターは「スーパー破産人」であることも少なくない。エンタテイメント・ビジネスというのは結局のところ「人と金」の問題だから、ここに無頓着だったり安易に人任せにすると、スーパースターですら「そうめん流しの最後尾」になり、手元には借用書だけが残る。このビジネスの、創作以上にタフな「盲点」でもある。
ティンバランド、元マネージャーらに対し1500万ドルの詐欺訴訟
https://www.digitalmusicnews.com/2026/11/02/timbaland-lawsuit-former-managers/
先日紹介したアビング氏の本では、ポップスターと貧乏な芸術家の対比が強調されていたが、実際は(欧米では特に)、世間の言うスーパースターは「スーパー破産人」であることも少なくない。エンタテイメント・ビジネスというのは結局のところ「人と金」の問題だから、ここに無頓着だったり安易に人任せにすると、スーパースターですら「そうめん流しの最後尾」になり、手元には借用書だけが残る。このビジネスの、創作以上にタフな「盲点」でもある。
ティンバランド、元マネージャーらに対し1500万ドルの詐欺訴訟
https://www.digitalmusicnews.com/2026/11/02/timbaland-lawsuit-former-managers/
「職業は他人から規定されるものではない」と書いたが、組織人は割り当てられたスロット(仕事内容や責任範囲)で規定される。ただ、その枠組みがその人個人の可能性を規定するものでは勿論ない。肩書でも病気名でも、人は名前を与えられるとその定義へ自分を収斂させてしまう暗示効果がある(ラベリング効果)。どうせならこの習性を、自分の可能性を広げる方向に使いたい。ただし中二病とラベリングされないよう控えめに(笑)。
マスク氏に新たな肩書、テスラの「テクノキング」:AFPBB News
https://www.afpbb.com/articles/-/3336919
職業としての「アーティスト」の仕事の大部分は宣伝、ライブ、マネジメントなどのコミュニケーション、つまり「人」。作品創りは必要条件であっても、決して十分条件ではない。人に左右される部分を減らすシステムも工夫次第で可能だが、結局は「作品を創るだけ」では職業として成り立たない。それは芸術家に限らず、板金工も農家も、みうらじゅんさんも同じ。職業とは他人から規定されるものではなく、自分で創り上げていく「環境」なのだと思う。
「ない仕事」の作り方 (文春文庫) | みうらじゅん
https://link.amazon/B05aGXHeP
20年ほど前に『なぜアーティストは貧乏なのか』という、扇動的で語弊のあるタイトルの本を読んだ。 先日、少し読み返す機会があったのだが、改めてピンと来なかった。芸術界特有の欺瞞―たとえばギルド的な体質や搾取の構造といった「あらかじめ用意されたナラティブ」に読者を誘導したいがために、「創作という行為をする人」と、経済システムの中にいる職業名称としての「アーティスト」の境界線を、意図的に混同して語っている印象が残る。
金と芸術 なぜアーティストは貧乏なのか : ハンス アビング
https://link.amazon/B067PUuGq
我が家にも「弱いロボット」がいる。お掃除ロボットのように人間の作業を代わりにやってくれるような「役に立つ」ロボットではないけれど、もっと大きな意味で結果的に役に立っていると思う。この不思議な魅力は何だろうと常々考えさせられるのだが、生みの親である岡田美智男さんの本の一節、「『ひとりでできるもん!』ってホントなの?」を読んで、納得した気がした。「不完全さがお互いの強みを引き出す」―強みというより「優しさ」かな。
〈弱いロボット〉から考える 人・社会・生きること (岩波ジュニア新書) | 岡田 美智男
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「研究所」とか「インスティチュート」という響きが好きで、この名がつく組織を見ると、何を研究しているのか思わず調べたくなる。「ラボ(実験室)」ではなく「インスティチュート」なのは、どこか崇高で長期的なビジョンが感じられ、より強い責任感を覚えるからかもしれない。 現在、東京都現代美術館で開催されている、故・多田美波さんの展覧会。その仕事ぶりをNHKの番組で拝見し、オフィスを「研究所」と名付けた理由に合点がいった。
「多田美波―光、凛と ゆれる」(東京都現代美術館)をぐるっと一周
https://youtu.be/CZpwkYJkhiA
故・立花隆さんの大学講義からの一節を思い出すことがある。「精神的健康を養うために、若いうちは、できるだけ沢山の思想的浮気をすべきなんです。(中略)浮気が足りない人は、簡単に狂うんです。単に溺れて、自分が溺れているということにすら気がつかないことになるんです。人間の頭は狂いやすいようにできてるんです。」思想だけでなく、教育、文化、政治、職業などあらゆる枠組みに当てはまる気がする。人は信じやすく、狂いやすい。
脳を鍛える: 東大講義「人間の現在」 | 立花 隆
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21世紀末には世界人口の8割以上を「グローバルサウス」が占めると言われる。この地域のアジアやアフリカ、中南米などのIT事情を現地取材で届ける「Rest of World」は貴重なメディアだったが、立ち上げ数年で単体での配信停止となった。Google元CEOの娘が100億円近い私財を投じたプロジェクトだったと知り、その「Rest of World(その他の世界)」という名に込められた目線に複雑な思いがしつつ、あっけない幕引きに驚いている。
Rest of World – Reporting Global Tech Stories
https://restofworld.org/
本棚を整理していて栗本慎一郎氏を思い出し、懐かしの『パンツをはいたサル』を読み返す。同書で紹介される「過剰と蕩尽」理論の本家、ジョルジュ・バタイユの『呪われた部分』は久しく開いていないが、昨今のAIの暴走や相次ぐサイバー攻撃のニュースに触れ、まさにこの現象だと感じた。過剰な2010年代を経て、様々な局面で蕩尽が始まっているように見える今、内なる声に耳を傾け、ひたむきに生きたい。
『呪われた部分 (ジョルジュ・バタイユ著作集)』
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僕が創っているのは音楽だが、創作の動機や姿勢に関して、音楽家や作曲家からインスパイアを受けることは滅多にない。発明家、文筆家、映画監督、研究者、そしてさまざまな美術家のインタビューや著書、制作風景に触発されたり共感したりすることはしょっちゅうで、そのための探索は音楽を聴くのと同じくらい好きだ。 陶を素材とする造形作家、田中知美さんの「器を作ろうと思って陶芸を始めたのではない」という言葉がとても印象に残った。
Contemporary Ceramics in Japan: Interview with Tanaka Tomomi
https://youtu.be/Bv0WFm8cwzw
1977年、NASAの宇宙探査機ボイジャー1号と2号は、金色のレコードを携えて果てしない宇宙へと旅立った。「ゴールデンレコード」と名付けられたその盤には、地球の自然音や画像、脳波データ、そして世界各地の音楽が約90分にわたって収められている。 日本の古典尺八の曲と並び、ひときわ異彩を放つのがブルガリアの歌手ヴァリャ・バルカンスカによる民謡だ。この曲自体に、我々を宇宙の深淵に引き込むかのような壮大な引力がある。
Voyager's Golden Record – Iziel je Delyo Hagdutin – Bulgaria
https://youtu.be/ZP29VyGOLnw
ふと中学受験の頃を思い出した。僕は小学校時代、関東、関西から九州まで転々とした。各地方の方言をマスターする(リスニングとスピーキング)のも大変だったが、一番衝撃だったのは、小学校4年の終わりに引っ越した県は公立、私立関係なく中学生は丸刈りが強制だったこと。体罰も普通だった。そのおかげで県外の私立中学校に進学しようと猛勉強したが、自分の中の「越境メンタリティ」はその辺りに形成されたのかも知れない。
コーマック・マッカーシー『越境』(早川書房)
https://www.hayakawa-online.co.jp/shop/g/g0000614195/
Dark Modelのニューアルバム、大枠が完成しました。これから数週間かけてミックスダウンを行います。準備段階からじっくり時間をかけた分、かなり中身の濃い作品になりそうです。毎回アルバム作りの終盤になると、「これ以上のものはしばらく作れないな」と思うのだけど、数か月経つとそんな気持ちもどこへやら、気づけば次の作品に取り掛かっている。このサイクルが30年近く続いているのは、本当にありがたいことです。
OE – Warning (Reconstruction Mix)
https://youtu.be/u78_VwTg2z0
経済に限らず悪いニュースがあると「政治家が悪い!」という風に犯人探しをしたくなるけれど、上位国の政治家がそれほど優秀で国民想いかというと…全然そんなことはないのは秒速で分かる(笑)。 GDP=国の価値ではないけれど、今の日本は仕事の付加価値(レバレッジ)も勢いも少し寂しい。誰かを責める前に、かつてのような「がむしゃらな風土」がなくなった現実を、一人一人がそっと受け止める時期なのかもしれない。
日本のGDPが世界6位に、インドとイギリスに抜かれる – 日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA142QN0U6A011C2000000/
EW&Fというバンドを偉大にしたのは、親方であるモーリス・ホワイトの壮大なビジョンや統率力によるところが大きい。けれど音楽的には、弟ヴァーディンのベースアレンジが大きく貢献しているように思う。 彼のスタイルはいわゆるファンク特有のシンコペーションの反復ではなく、むしろポール・マッカートニーやモータウン的なランニングベース、あるいは対位法的なアプローチの応用に聴こえる。…と思ったら、インタビューで本人がまさにそう語っていた(笑)。
Earth, Wind & Fire – Can't Let Go (bass tab)
https://youtu.be/ZCFOhAynZ1A
手軽に陶芸気分を味わえる素材として「オーブン陶土」というものがあるが、海外では「ポリマークレイ」という素材が圧倒的に主流。しかし仕上がりは樹脂っぽくて、目指す方向性も質感も全くの別物。100均などでも買えるこのオーブン陶土は、陶芸文化が身近にある日本だからこそ生まれた、本当にユニークで素晴らしいクラフト素材だと思う。とは言え、造形に関しては今のところ、自分で作るよりも達人が作るプロセスを動画で眺める方が楽しい。
【オーブン陶土】 雨やどりペンスタンド
https://youtu.be/8kCCH-FhEh4

