Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
For the older posts, please check his Japanese blog called “Findings.”
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1980年代からUCSFのメルツェニッチ教授らが発表した「脳の可塑性」の研究は、脳神経科学の常識を覆す決定打となった。日本での「大人の脳も鍛えれば変わる」という脳トレブームの基礎にもなったが、僕が注目したいのは記憶やスキルの「能力向上」ではない。能動的に注意を向け、新たな意味を与え続けることで「認知の枠組み(ナラティブ)」を物理的に書き換えられる—つまり感情システムすら再構築できるという視点だ。
TED日本語 – マイケル・メルゼニッチ: 脳の可塑性 | デジタルキャスト
https://digitalcast.jp/v/16841/
1980年代からUCSFのメルツェニッチ教授らが発表した「脳の可塑性」の研究は、脳神経科学の常識を覆す決定打となった。日本での「大人の脳も鍛えれば変わる」という脳トレブームの基礎にもなったが、僕が注目したいのは記憶やスキルの「能力向上」ではない。能動的に注意を向け、新たな意味を与え続けることで「認知の枠組み(ナラティブ)」を物理的に書き換えられる—つまり感情システムすら再構築できるという視点だ。
TED日本語 – マイケル・メルゼニッチ: 脳の可塑性 | デジタルキャスト
https://digitalcast.jp/v/16841/
中国発のAIモデル「Kimi」が米国の主要LLMに匹敵する性能を示し、話題を呼んでいる。米国の重厚長大なデータセンター開発とは一線を画す中国の省リソース技術は、今後のゲームチェンジャーになりうる。とはいえ、そもそも僕らの言う「AI」は本当にそこまで大層なものなのだろうか?そんな素朴な疑問を抱いていた折に、ジャロン・ラニアーの最新インタビューを目にした。彼のような視点のテクノロジストが世界にあと数人いたらと切に思う。
ジャロン・ラニアー「AIなど存在しない。中身はただの人間だ」
https://youtu.be/TTppvBU2rU4
Captain Funk『Renaissance』が発売され、配信が始まりました。Topics/Newsのページで各サービスへのリンクをご確認の上、アルバムをお楽しみください!
最近、ロマ(ジプシー)音楽を掘り下げている。身体を揺さぶるリズム、超絶技巧がもたらす圧倒的な高揚感と、その根底に漂う深い物悲しさに惹かれて止まない。 定住農耕をルーツに持ち、日常(ケ)から切り離された非日常(ハレ)として踊りを育んできた我々とは対照的に、絶えず移動を余儀なくされてきた彼らは日々の貧しさや不条理、やりきれなさを、テーブルを叩き、歌い踊ることで昇華し、日常を生き抜く糧にしてきたのかもしれない。
Romengo – Csoravla
https://youtu.be/tTBRcs_4Oqs
このところファンクを少し離れて、6/8拍子やさらに複雑なポリリズムの音楽をいろいろ聴いているけれど、やはりジェームス・ブラウンの音楽は僕にとって、九九やアルファベットのように、いつでも立ち返るべき場所。この1969年のテレビ・ライブでドラムを叩いているのは、おそらくネイト・ジョーンズ(Nate Jones)。ツインドラム編成だった当時のJBバンドにあって、この人は単独でも凄まじくタイトでキレのあるグルーヴを生み出している。
James Brown, March 1969
https://youtu.be/6NoH4RoCaf8
僕は血圧がかなり低く、心拍数も低いので、測定時に「過去にトライアスロンとか、激しい運動でもしていたのか?」と聞かれることがある。生来のアスリートタイプでは全然ないけど、毎日8千歩以上歩き、BMIは17前後、病気とも無縁。朝も一瞬で起きられるし、50代半ばとしては健康な方だと思う。ただ、「過去に激しい音楽でも作っていたのか?」と聞かれたら、「今も作ってます」と正直に答えるしかない(笑)。
Dark Model – All Fired Up (from Relentless)
https://youtu.be/nlPhUQ_rTZY
来週17日に配信されるCaptain Funk『Renaissance』のメドレー(ダイジェスト)動画をこのtatsuyaoe.comとmodel-electronic.com限定で先行公開しました。アルバム全体ではインストミックスを含めた23曲が収録されていますが、このメドレーはオリジナルバージョンの12曲で構成されています。一足早く、アルバムのエッセンスをお楽しみください。
Captain Funk “Renaissance” Out July 17, 2026 [Exclusive Early Preview]
https://l.tatsuyaoe.com/cf-renaissance-release
映画『ブラックベリー』の共同CEOジム・バルシリーは、作中で「冷徹で傲慢な独裁者」として描かれる。米国では実社会でも未だに「獰猛な天才」が崇拝されるが、その手のタイプが仕切るビジネスが安定成長した試しがない。彼らは「ある時期、世の中を引っ掻き回した」だけとも言える。この「人とお金のどんちゃん騒ぎ」をビジネスや経営と呼ぶアメリカのお家芸を、冷ややかに見ている国もあるのではないかと思う。
BlackBerry – Official Trailer ft. Jay Baruchel & Glenn Howerton
https://youtu.be/cXL_HDzBQsM
久々にこのマイクロブログのアーカイブを更新しました。3週間前の投稿には「南アフリカ、南インド、ポルトガル、ブラジルなどの音楽を聴いている」と書いていますが、最近はトルコ、イラン、アフガニスタン辺りの音楽に触れています。ちなみに90年代にブレイクしたイランのダンスミュージック「Bandari(バンダリ)」は最近何かと話題のホルムズ海峡の港町が発祥。LAの移民コミュニティ「テヘランゼルス」を中心に、渡米したアーティストも多い。
マイクロブログ・アーカイブズ 2026年5-6月 | Tatsuya Oe
https://l.tatsuyaoe.com/microblog-june-2026
視覚芸術の巨匠カルロス・クルス=ディエスのドキュメンタリー『Free Color』を見た。「何の支えも持たず、自律的な存在として、色を空間に解放したい。」キャンバスすら飛び越え、ただ「色だけ」を宙に浮かべたいという、突き抜けた夢を語る姿が印象に残る。彼は95歳で他界したが、家族や科学者たちの挑戦は今も世界中で続いている。視覚も聴覚も、世界はまだ「できそうで、できていないこと」だらけだ。そう思うと無性にワクワクする。
Free color | Official Trailer
https://youtu.be/HsU7nfOF6Js
神経科学者のニーナ・クラウス氏は、「音楽のトレーニングと多言語の習得が脳にもたらす絶大なメリット」を科学的に実証してきた。彼女の実験によると、音楽家やマルチリンガルは、騒がしい雑踏でも聴きたい音をクッキリ浮かび上がらせる「脳のフィルタリング機能」が異常に発達しているらしい。まるで映画『メッセージ』を彷彿させる、言語が脳を書き換えるありがたい能力のようだけど…これ、実際は「耳から脳がどっと疲れる」原因でもある(笑)。
音と脳―あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚 | ニーナ・クラウス
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イギリスのダンスミュージックは、最新曲であっても、90年代レイヴの遺伝子を色濃く引きずっている。そんなことを考えていたら、90年代末にDJをしたロンドンのクラブ「Turnmills」のことをふと思い出した。土曜朝の名物「Trade」の直前に行われていた「Headstart」というパーティだったはずだ。六本木のレコ屋に入るのに躊躇していた学生が、その10年後には欧州からアジアまでDJで飛び回っていたのだから、人生は、動いた分だけ偶然が増える。
Turnmills: The Rise and Fall of London's Legendary Nightclub
https://youtu.be/Ne1SKZK50ZA
アートが真に社会を揺るがすのは、作者が社会への影響をコントロールしようとしたり、メッセージを伝えるためにアートを「手段化」した時ではない。作者自身の個人的で純粋な衝動を突き詰めた結果、それが結果的に社会のバグや本質を映し出してしまった時だと思う。確かに、気候変動や格差問題といった大義名分を謳(うた)えば助成金は得やすいかもしれない。しかし、それではアートの純度や質を損なってしまう恐れがある。
「アート作品にはアート作品の目的がある」from “The Creative Act: A Way of Being” by Rick Rubin
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『スター・ウォーズ』を創る時のルーカスは、完全に客観的な「神の視点(CENがフル稼働した状態)」にいる。しかし、現実の予算や人間関係に悩まされる瞬間、さすがのルーカスの脳も一瞬で「主観の檻(扁桃体)」にハイジャックされてしまう。 この主観に対し、クリエイティビティを使って「負のナラティブや雑音(Chatter)」を上書きする力―それはフィクションを作る以上の訓練が必要だが、創作以上に大切なことかもしれない。
内なる声の活かし方 | イーサン・クロス(TED Talk)
https://youtu.be/xb0nLpdWttA
僕がお風呂でよく流しているディスコファンク系のラジオから、Alton Edwardsのこの曲が聴こえてくる。とてもキャッチーなシンセ・ブギーだが、実は知ったのは割と最近だ。UK産でアルバムリリースのないアーティストだったため、日本ではあまり馴染みがなかったように思う。六本木の「ウィナーズ」あたりなら12インチが置いてあったかもしれないが、上京したての大学生だった僕は、深夜の六本木に一人フラっと立ち寄るほどの肝がまだ据わっていなかった。
Alton Edwards – I Just Wanna Spend Some Time With You
https://youtu.be/coZEkKsKirg
マリー・シェーファーの『世界の調律』は、サウンドスケープを理解する上での大古典。彼は「人類が最初に聴いた音は水(海)の音だ」と言う。一方、僕らは鼻息や心臓が脈打つ音、そしておならの爆発音まで、「自分の身体が出す音」からは終生逃れられないよなあ……。そんなことを考えていたら、それを極めて格調高く、アカデミックかつ哲学的に伝えようとしたのが、かのジョン・ケージだったらしい。上品すぎて今頃気づいたわ(笑)。
『世界の調律: サウンドスケープとはなにか』R.マリー・シェーファー
https://amzn.to/4uSPDiR

