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先日、日米の充実感やストレスの質の違いについて書いたけれど、インドについては?中国は?ブラジルは?と聞かれると、まったく答えられない。世界の3分の2以上の人たちが何を話しているのかも聞き取れない。音楽はまだしも、彼らの間でどんなスポーツが熱いのかも把握していない。というわけで、インドでは国民的スポーツであるカバディの試合を立て続けに見て、この地球には自分が経験したことのない熱狂が、まだ山ほどあることを思い知らされている。

PKL(プロ・カバディ・リーグ)予選 – Puneri Paltan vs Dabang Delhi https://youtu.be/QzYxNO3BAP0

先日、日米の充実感やストレスの質の違いについて書いたけれど、インドについては?中国は?ブラジルは?と聞かれると、まったく答えられない。世界の3分の2以上の人たちが何を話しているのかも聞き取れない。音楽はまだしも、彼らの間でどんなスポーツが熱いのかも把握していない。というわけで、インドでは国民的スポーツであるカバディの試合を立て続けに見て、この地球には自分が経験したことのない熱狂が、まだ山ほどあることを思い知らされている。

PKL(プロ・カバディ・リーグ)予選 – Puneri Paltan vs Dabang Delhi https://youtu.be/QzYxNO3BAP0

「たかが…されど…」という言い方には違和感がある。「たかが」で物事を深刻にとらえすぎず、執着しないよう自分に言い聞かせておきながら、「されど」で未練や割り切れなさを表す。この曖昧さや心の揺らぎ、余韻は、ある意味とても詩的で情緒的なのかもしれないけれど、結局誰も幸せにしない気がする(笑)。暴論かもしれないけれど、全部「たかが」で生きた方がストレスが少なく、本当に大切な時間と人を大切にして、充実した人生を送れるのではと思うのです。

ビル・ヒックス『(人生は)ただの乗り物』 https://youtu.be/KgzQuE1pR1w

すべての場所がそうとは限らないが、アメリカでは普通に暮らしていても警戒心が強くなる。とはいえ不安だらけでお先真っ暗というわけではなく、仕事でも遊びでも「動けば動いただけ報われる」充実感を得られることが多い。日本は治安や医療で質の高い平和を実現しているが、「運命は自分の手で変えられる」と思える風土があるとは言いがたい。ストレスの質が異なる複数の世界を知ることは、結果的にストレスの量を相殺し、自分の可能性を広げることにつながる。

エリック・ホッファー『大衆運動 新訳版』 https://amzn.to/47rL8Cm

久々にレヴィ・ストロースの業績に触れる機会があり、「ブリコラージュ」という概念を思い出した。彼に指摘されるまでもなく、日本人はこの「ありあわせの道具や素材を使ってものを作る」ことがとても得意なので、この言葉に親近感を持つ人も多いはず。30年前に自分が曲作りを始めたのも、まさにこの手法。ただ、「ブリコラージュ」の相対する「エンジニアリング」も非常に大事なアプローチで、この2つの技術をたゆまず磨いてこそ創作が前進するのだと思っている。

ブリコラージュで実現する、「対話」と「受動的な創造性」に満ちた組織 https://www.cultibase.jp/articles/8784

香川県高松市にある栗林公園は、風光明媚な庭園として有名だけれど、今では栗の林は姿を消してしまった。その代わり、栗まんじゅうを扱う和菓子店が点在している。久しぶりに食べた栗まんじゅうの上品な味にも感動したが、それ以上に、その色合いと形が「ちいかわ」の「栗まんじゅう先輩」に似ていて思わず笑った(というか逆だけれど)。栗まんじゅう先輩がパンになったという記事を目にして、また栗林公園を訪れたくなったという、たわいのない話。ハーッ…

ちいかわ×ヤマザキパン「くりまんじゅうのくりあんぱん」 https://chiikawa.jp/archives/2173

「ジオエンジニアリング(気候工学、地球工学)」という途方もない発想を知ったのは、元マイクロソフトのCTOであり、料理研究家で写真家という多才な科学者ネイサン・ミアボルドのインタビューを見た時だった。「成層圏に微粒子を散布して太陽光を宇宙に反射する」など、SF小説の設定としても笑われかねない壮大で危険な構想に、本気で取り組む人たちがいる。日本ではあまり注目されないトピックだが、今後も動向を追っていきたい。

MIT Tech Review: 地球工学はなぜ検討に値するか? http://bit.ly/3Wgrown

若い頃は、「もっとお金があれば幸せなのに」なんて思いもしない。なのに、人は世間の垢にまみれていくうちに、いつの間にか、金銭的なものや物質的な豊かさと人生の価値を結びつけて考えるようになる。高い家賃や生活費を賄い、体裁のために走り続けるラットレースで人生を終えるのは、やはり勿体ない。自分のロールモデルは、「同時代を生きる他人」ではなく、他人や世間と比較せずとも楽しかった、「若気の至り」真っ盛りの頃の自分自身にこそあるんじゃないか。

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国内外のスポーツ番組で使用された、僕の楽曲を集めたプレイリストを作りました。海外ではMLB、NFL、WWE、UFC(野球、アメフト、格闘技)など、国内ではオリ・パラ、プロ野球、サッカー、バレーボール、フィギュア、世界陸上、世界柔道、マラソンなどの中継やスポーツバラエティ番組まで、幅広く使っていただいています。通算ベスト3は『Tougher Than Steel』『Close to Infinity』『Fate』辺り。お楽しみください!

(プレイリスト)スポーツ番組で実際に使用された楽曲 https://l.tatsuyaoe.com/broadcast-sports-picks

Amazon Musicのジャズの新曲を紹介するプレイリストでは、僕もまだ知らないエッジの効いたアーティストにしばしば出会い、触発される。それに加えて毎日複数のジャズ・ラジオ局をチェックしているので、制作や自分の曲を聴いている時以外の大半の時間はジャズを聴いていることになる。ただ、ジャズ、しかもインストゥルメンタルを聴く人は、今や随分少数派なんだろうなと、子供の頃にテレビで見た日本のジャズフェスティバルの賑わいから感じた次第。

Home Stretch (Aurex Jazz Fest '80, Japan, Sept. 7, 1980) https://youtu.be/x88It39PrKk

先日の「無信論」ではないけれど、僕は医者でも弁護士でもカウンセラーでも、「断言する専門家」の言葉は信用しないことにしている。特に人の生死に関わる医療の分野で断言するのは危険な行為だが、扇動的で極端な主張ほどよく売れるのが世の常。専門家がどれほど自信満々に言い放っても、当然ながら、僕らが失った命やお金、幸せの責任は負ってくれない。自分で学んで、選択肢を増やし、決断する力をつけることが何よりも大事。

高山知朗『治るという前提でがんになった 情報戦でがんに克つ』 https://amzn.to/4nhsUcG

経営やマーケティングの専門家らしき人たちは「戦略」という言葉を好む。「戦術」なんて些末なものより戦略が大事だと説く。机上で理屈を並べ、高みから講釈を垂れるのが職業の人はそれで体裁が保てるかもしれないが、現実の世界では戦術を生み出し実行しない限り何も進まない。戦術から戦略を学ぶことはあっても、戦略から何かを学ぶことはない。「準備せよ、狙え、撃て」ではなく、「準備せよ、撃て、狙え」。まず動かなければ狙いは定まらない。

「”戦略”は過大評価されている。実行こそ命。」 https://www.alanprushan.com/blog/strategy-is-overrated

「無神論」とは違って、僕は「信じる能力」や「信じることそのもの」に対して懐疑的なところがあるのだけど、「無信論」なんて言葉はもちろん存在しない。この考えに近いものは何かとAIに聞いたら、「懐疑主義、科学主義、実存主義、ヒューマニズム、もしくはポストモダンです」という答えが。「信じることに依存しない生き方こそが真の自由に繋がる」という考え方を、皮肉や嫌味、ニヒリズムに逃げないで前向きに伝えた思想家として、フロムは貴重かも知れない。

エーリッヒ・フロムの哲学思想を図解でわかりやすく|【公式】MindMeister https://mindmeister.jp/posts/Fromm

「ベートーヴェンはナポレオンを民衆の擁護者と称賛して『英雄』を作曲し、その後、権力に媚びる姿勢に失望して反感を抱いた」というエピソードがある。真相はさておき、音楽が宮廷貴族(クライアント)主催のパーティーミュージックだったモーツァルトの時代と比べると、ベートーヴェンの作曲動機は明らかにアーティスト的であり、音楽(家)の存在理由が18~19世紀にかけて大きく変化したことがよく分かる。オーディエンスにはその違いがあまり意識されないかも知れないけれど。

『ボナパルト交響曲』早稲田大学交響楽団 https://wso-tokyo.jp/classic_fusetsusho_vol-3/  

ただいまtatsuyaoe.comのテコ入れ作業中。情報の更新はしているけど、たまにPHPやWordPressのキャッチアップ作業が必要になる。自分が運営しているウェブサイトの中では最も古株のこのサイト、2002年に立ち上げた当初はDreamweaverでコツコツ更新していた。Findingsのページはその頃から存在していて、途中で長文形式になったけど、今は初期のフォーマットに戻った感じ。2002年はこんな曲を作ってました。

‎The Glow – OEの曲 – Apple Music https://music.apple.com/jp/song/the-glow/1346363909

中国の水墨画家である牧谿の実物の作品は、まだ『漁村夕照図』(根津美術館)しか見たことがない。一番見たいのは大徳寺の『観音猿鶴図』だが、寺社が蔵する作品は、ふらりと訪れて眺められる類のものではないので、しばらくは写真で忍ぶほかない。長谷川等伯をはじめ、牧谿の影響を受けた日本の絵師は非常に多いのに、本国・中国では正当な評価を得られなかったという。そうしたことを意に介さぬような気配もまた、惹かれるところではある。

牧渓/觀音猿鶴図 文化遺産オンライン https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/432544

アルバムOE『Letting Go』の収録曲を、メドレー形式で10分ほどにまとめた動画を作りました。まずはこの動画で試聴いただき、その後は各サービスでアルバム全体を楽んでいただけると嬉しいです。Model Electronic関連の動画を最初にアップすることにしているサービスVimeoは、地味ながらも「ラウドネスノーマライゼーション(音量調整)」のような余計なガバナンスを行わず、広告収益にも執着しない、今どき珍しいクリエイター想いの風土があります。

OE -Letting Go (Suchness 6) (Album Medley) https://vimeo.com/1126709459