OE – Physical Fiction ‹ ディスコグラフィ

デジタル・ソニック・フェティシズム

OE名義での2作目は、ミュジーク・コンクレート、ノイズ、モーフィング・サウンドなどを含む、オオエの作品の中で最も実験的な作品。OEとしてのファーストアルバム『Here and You』のプロダクションを経て、彼は音楽の持つ音響的な側面に一層関心を持つようになった。「どうすればサウンドを物理的な現象として扱うことが出来るか？」「音を粘土のように変形させることが出来るとすればどうだろうか？」といった疑問に向き合いながら。

コンピューター・ソフトとオリジナルのパッチを使ったサウンド処理に多大な時間を費やす一方で、オオエはフィールド・レコーディングを行うために小さなレコーダーを持って外に出た。そうして生成し、集められた膨大な音のマテリアルはデジタル処理・変形され、3Dエフェクトを施されて、これら11の楽曲群に仕上がった。