Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
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5月23日リリースのMER『Cosmic Funk Expo 1』のアルバム・メドレーの動画を作りました。一般公開に先がけて、全13曲のハイライトをお楽しみください。アルバムの詳細はTopicsのページで!

[Album Medley] MER – Cosmic Funk Expo 1: Vintage Electronic Jazz Funk Vibes https://youtu.be/qbnRwzpCZw8

5月23日リリースのMER『Cosmic Funk Expo 1』のアルバム・メドレーの動画を作りました。一般公開に先がけて、全13曲のハイライトをお楽しみください。アルバムの詳細はTopicsのページで!

[Album Medley] MER – Cosmic Funk Expo 1: Vintage Electronic Jazz Funk Vibes https://youtu.be/qbnRwzpCZw8

何千何万枚とアルバムを聴いてきた中で、ブルース・スプリングスティーンの作品は未だに通して聴いたことがない位、縁がない。ある映画で、彼の『Born in the USA』は純粋な愛国ソングではなく、ベトナム帰還兵の孤独と苦悩をテーマにしたプロテスト・ソングだということを知った。この曲が誤解されたままロナルド・レーガンの選挙キャンペーンに使われたというのも皮肉な話だが、こういうアメリカの「こんがらがった感じ」は今後も半永久的に続いていくのだろう。

Bruce Springsteen – Born In The U.S.A. Explainer https://youtu.be/f08ZRJYSQ4o

「アメリカの科学者の約75%が国外移住を検討している」という英Nature誌の調査結果は印象的だった。一方で、ある日本人ノーベル賞受賞者が「日本に帰りたくない理由の一つは研究費や環境など待遇の悪さ」と語ったエピソードも思い出す。僕はもちろん学者でも何でもないが、海外でのキャリア作りや移住にあたって一銭もサポートを受けたことがないし、「良い待遇(優遇)」など期待したことすらないので、このアカデミア論争については正直ピンと来ない。

Nature『米国科学界で頭脳流出が始まる(英語)』 https://www.nature.com/articles/d41586-025-01216-7

車を所有しなくなってから既に20年近い。東京にいた頃国産車や外国車を4台ほど乗り換えて、ある時から車種はおろか、所有や運転自体にも全く興味がなくなってしまった。今後もし車がないと生活に支障がある場所に住んでも、出来るだけコンパクトで手離れの良い車にしたい。昔ベンツに乗る上司が「良いクルマに乗ってるとホテルやレストランの警備員の対応が違うんだよ」と言っていたが、歩いて行けばそんな事気にする場面すらない。

パスカル『パンセ』 もっと誰かにほめられたい! – NHK 100分de名著 https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/6J4GQ6G8KL/

調香師や臭気判定士のように匂いの識別力を活かした職業はあるし、超高性能な匂いセンサーは既に普及が進んでいるが、「現実にある匂いを再現する」のはまた次元の違う話。日本語でも英語でもこの手の事を調べると、必ず東工大の中本研究所に辿り着く。かつてシンセサイザーは、鐘の音から波の音まで現実音を人工的に作り出す「再現マシン」の側面があった。もし「匂いシンセ」や「匂いサンプラー」が出来たら、結構破壊力ありそう。

香りをデータ化し再現する!嗅覚研究のパイオニア 東工大 中本高道教授|テレ東BIZ https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/science/vod/post_301310

5月23日にMER名義でアルバムをリリースします。今回はエレクトロニック・ジャズ・ファンク・タイプの曲を集めたコンピレーション。このスタイルはCaptain Funkのデビュー盤『Encounter with…』から紹介してきた、僕にとってはまさに「三つ子の魂百まで」の音楽です。リリースまであと1か月ありますが、近く試聴用のダイジェストを披露できればと思っていますので、ご期待下さい。

MER “Cosmic Funk Expo 1: Vintage Electronic Jazz Funk Vibes” Out on May 23, 2025 https://l.tatsuyaoe.com/cosmic-funk-expo-2025

「オッカムの剃刀」という言葉を耳にする機会が増えた。自然科学の世界でよく言われる「シンプル・イズ・ビューティフル」な考え方は理解できるし、あらゆるものを複雑でややこしくする日本のお国柄にはついていけないことが多い。ただ、西洋人の「過度な単純化(オーバーシンプリフィケーション)」も大いに身勝手で迷惑な時がある。「正しい」という言葉にまず抵抗があるけど、「シンプルなものが正しい」のではなく「正しいものが正しい」んじゃないの?と思って読んでみる。

世界はシンプルなほど正しい 「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか https://amzn.to/42uqQW8

以前住んでいたアパートのすぐ近くに、気さくなモロッコ移民が作るチキン・オーバー・ライスを売るフードトラックがあった。引越が済んでまだ間もない頃から数年に渡ってお世話になったが、5ドルで結構なボリュームのランチを提供していたなんて、物価高の今からは想像し難い。最近は『マンダロリアン』の監督としても知られるジョン・ファヴローが自ら主演する映画『シェフ』を見てそんなことを思い出した。まさにこの映画が作られた頃のお話。

Chef – Trailer HD (2014) https://youtu.be/qK-ZUFX5fnk

仕事や読書をしている時に聴く音楽はインストが大半を占める。毎晩のローテーションにはアンビエント、ピアノ・ジャズ、ブラジル、そして自分のSuchnessシリーズなどが入っている。ヨガやリラクゼーションに向くような音楽とは違って、邪魔にならない程度のリズムや緊張感、音楽として発見がある曲が好み。オーストラリアのジャズ・バンドThe Necksのこの曲は毎日でも聴いていられる。これが’88年に録音されたデビュー作だとは。

The Necks – Sex https://youtu.be/w8glrLkMpBs

統計学で「ノンパラメトリック統計」と言われるものに興味があるのだけど、入門書だと知識中心の「お勉強」に終始していて、ピンと来ない。知りたいのは学者の名前などではなくて、病院間で異なるがん治療をした時に改善スコアがどうなるかとか、無軌道な関税政策が為替にどう影響を与えるのかとか、そういう生々しくて、自分の人生に関係のありそうなこと。お勉強と現実社会の橋渡しは、最近は人間よりもChatGPTの方が上手だったりする。

Lalah Hathaway: "No Lie" | Live Studio Performance https://youtu.be/Ecc7y2cWdGU

リーマンショック以降、『ブラック・スワン』(想定外の出来事、不確実性)に対しては誰もが敏感になったが、「今現在、確実に進行している良からぬこと」に関しては盲目的で、思考停止を起こしやすい。多くのミュージシャンにとって音楽業界が長らく暗澹たる方向に進んできた一方で、著作権という観点で見れば「リスク分散向きの、手堅い投資対象」であるとして、金融業界の連中の魅力的なポートフォリオ候補になった。次のブラック・スワンでこれがどうなるか。

The New Golden Age Of The Music Business – Forbes https://bit.ly/4lPVBOv

複雑系や人工生命(AL)に興味を持っていた頃、ベノワ・マンデルブロの名前と「フラクタル幾何学」という言葉を頻繁に目にした。フラクタル的なアプローチは作曲やアートの世界にも広がり、僕もその手の実験的なソフトウェアに凝った時期がある。その10年後ナシム・タレブが『ブラック・スワン』で彼を称賛したことで、マンデルブロは一躍「経済物理学の権威」になった。彼が現在生きていたら、現在進行中の「たった一人の人災による市場リスク」はどう説明するのだろう?

ベノワ・マンデルブロ: フラクタル幾何学 (TED) https://youtu.be/ay8OMOsf6AQ

僕は元々寝つきが悪い上に眠りが浅くて、数時間で目が覚めることがしょっちゅうだった。燦燦と輝く太陽の下で長時間散歩してもまだビタミンDの生成量と疲れが足りないのかと思って、自然光のLEDライトとエアロバイクを部屋に導入したほど。それがこの数年なぜかぐっすり眠れていて、横になって5分で気を失う。理由ははっきりとは分からないが、床に入ると毎日儀式のようにこのアルバムをセットしている。で、悪いけど1曲目しか聴いた記憶がない(笑)。

Harold Budd and Brian Eno – First Light https://youtu.be/cOWJq88uAiQ

ライスの色が青い料理をご存知だろうか?マレーシアなど東南アジアにはこの青いライスを使ったカレーやナシ・クラブといったメニューがある。青は食欲を減退させる色という説もあるらしいが、僕はこの真っ青な料理を一発で気に入って、今では我が家の定番メニューに。最近気になるのは糯米鶏(ローマイガイ)というもち米を使った鶏肉料理。日本だと中華ちまきになるのだけど、鶏の中にまるごともち米を敷き詰めた、大胆な特別バージョンがあるのです。

Recipe: Blue Coconut Rice — Lily Morello https://www.lilymorello.com/blog/blue-coconut-rice

昨日の話の続きになるが、僕の中で”人間の創り出した「正の遺産」”の筆頭に来るものはやはり音楽。(自分にとって)良い音楽に出会うこと、また愛聴してきた音楽や自分の作った曲のメロディやアレンジがふと頭の中で流れること。こういう瞬間がある限りは、まだまだ人生にイエスと言える。ロジャー・ケラウェイのパーカッシブなピアノに乗せて歌うのは、ザ・シンガーズ・アンリミテッド。アメリカに足を踏み入れるずっと前に魅了されたアメリカ産音楽の一つ。

The Singers Unlimited – Stone Ground Seven https://youtu.be/RP5j8VvIBhw

僕はもともと人間が他の生き物より優れているとは思わないので、もし将来何かが起こって人類が絶滅したら、残った生命体の間で「かつて人間という愚かな動物がいたんよ、ププッ」みたいなことになるのかもな、と考える時がある。この21世紀に、文明社会が単なる「欲に群がる獣の集まり」へとグレードダウンさせられるのを目の当たりにした一週間だったが、こんなことで負けてなるものかと、人類の創り出した「正の遺産」を必死で思い出しては自らを鼓舞する日々。

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