Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
For the older posts, please check his Japanese blog called “Findings.”

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アメリカの都市部では現代(ヒョンデ)やKIAといった韓国メーカーの車をごく普通に目にする。現代財閥の創業者、鄭周永氏の自叙伝に書かれた、貧農に生まれた長男が家出をして建設業から自動車、造船まで事業を拡大させていく様は圧巻そのもの。「”そんなことができるものか”という反応があるたびに私は決まり文句を言う。”やってみたことがあるのか?”」

この地に生まれて: わが故郷、わが祖国 / 鄭 周永 | Amazon.co.jp https://amzn.to/4evYJLf

アメリカの都市部では現代(ヒョンデ)やKIAといった韓国メーカーの車をごく普通に目にする。現代財閥の創業者、鄭周永氏の自叙伝に書かれた、貧農に生まれた長男が家出をして建設業から自動車、造船まで事業を拡大させていく様は圧巻そのもの。「”そんなことができるものか”という反応があるたびに私は決まり文句を言う。”やってみたことがあるのか?”」

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以前Findingsに投稿した、MER『Anti-Crime Breaks』のメイキングについての記事を加筆修正&英訳してブログにアップしました。Captain FunkやDark Modelに比べるとMER名義はまだ皆さんの馴染みが薄いかも知れませんが、過去の僕の作品、特にCF作品が好きな方なら、このアルバムは聴いて損はしない内容だと思います。

Making of MER’s Album “Anti-Crime Breaks” | Tatsuya Oe -Blog- https://l.tatsuyaoe.com/MakingOfMERAlbum

その昔Beastie Boys主宰のレーベル『Grand Royal』に同名の雑誌があった。マイアミ・ベースからダブ&レゲエ、カンフー映画まで、僕はこの雑誌の目の付け所と懐の広さが好きで、毎回発売を楽しみにしていた。今思えばストリートミュージック版の『Whole Earth Catalog』的な趣すら感じるが、こういうワクワクするものは短命に終わりやすいのが残念。

FLOOD – On the Shabby Brilliance of “Grand Royal” Magazine https://floodmagazine.com/45890/shabby-brilliance-grand-royal-magazine/

Findingsを整理していて、2010年に韓国のClub Veraでリリース記念ツアーを行った時の映像に遭遇した。長らくこの時代を振り返る機会がなく、世界中がEDMブームに沸いた2010年代以降はDJブースから完全に遠ざかっているので、こんなに「DJらしい」ヴァイブに溢れている(笑)彼が本当に自分なのかと目を疑う位の衝撃と違和感。

JMC_Music Wired Party part 1 Captain Funk Highlight – YouTube https://youtu.be/u2t5RvmXUeQ

映画『フォード vs フェラーリ』は楽しめたが、フォードの社員やその遺族には少々気の毒だった。経営学の教授辺りは「保身や忖度が蔓延した組織に未来はない!」なんて優等生的な事を言いそうだが、「会社の未来」という概念は「絵に描いた餅」だと思う。忖度や保身が嫌いな人間はそもそも組織に近づかないし、悪役の副社長は少なくとも「会社の現在」には十分貢献した。

FORD v FERRARI | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX – YouTube https://youtu.be/zyYgDtY2AMY

アート関連のポッドキャストでは暗い話題が続く。若手アーティストの急激な隆盛と凋落、オークションハウスの低迷など、お金の話ばかりだけど、今や投資以外の動機で現代アートに接近する人はほぼ皆無だから、当然関心はそこに集まる。お金や名声も大事だが、その誘惑に軽率に便乗して代償を払うのはいつもアーティストの方。景気が戻れば、他は誰も傷つかない。

キャリアが水没するような挫折──何が若手アーティストのオークション価格の暴落を招いたのか|ARTnews JAPAN https://artnewsjapan.com/article/2602

以前Findingsに投稿したブログを英語に翻訳して少しずつ掲載していこうと思います。これは『創り散らかす力』という、3年前マイクロブログを始める時に書いた、現段階では最後の長文投稿です。英訳はそれなりに手間がかかるけど、やってみるととても楽しいし、勉強になる。

The Power of Voracious Creation -Exploring the Transformative Impact of Artistic Abundance- | Tatsuya Oe Blog- https://l.tatsuyaoe.com/i75dGX

気に入っているイタリアのオンライン・ラジオ局Goodfellasが半年前に突然サービスを停止したので、日々のBGMはストリーミング・サービスやNTS Radioに頼っていた。ただ選曲に今ひとつパンチがないので退屈していたら、知らない間にGoodfellasが復活していて小躍り。俳優アントニオ・ジェラルディが主宰するこのBadassなラジオ、何とか続けて欲しい。

GOODFELLAS MUSIC STATION https://share.xdevel.com/player/2242

8月にリリースしたOE『Compositions in Light』のアルバム・ハイライト(メドレー)をアップしました。今年作ったアルバムの中では最も好きな作品です。OE名義の作品はスタイルやジャンル的な制約から自分を解放して作っているのだけど、不思議なことに2002年の『Here and You』から続く「イメージの塊」が頭の中にあって、アイデアが枯渇する事がない。

[Album Medley] OE – Compositions in Light | Tatsuya Oe https://www.tatsuyaoe.com/video/album-medley-oe-compositions-in-light/

(2/2)思うに、創造も「結果を後から分析すれば」編集的作業ではあるけど、そのプロセスにはひらめきやワクワク、飛躍、矛盾、混乱、絶望といった「不思議」や「ロマン」、「アクシデント」が潜んでいる。その冒険に魅せられるからこそ人間は創造に挑むのです。「さあ今日も情報を編集するぞ!」なんて風に作曲したりキャンバスに向かう人はあまりいない。

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(1/2)故松岡正剛氏『知の編集工学』は不朽の名著(僕が読んだのは初版)。ただ残念なのは、彼は「創造」や「クリエイティビティ」という言葉を信用しておらず、創作活動はもちろん、生きることすらも「情報の編集」という範疇で捉えていた点。そのドライさ、「身も蓋もない」感じはリチャード・ドーキンス『利己的な遺伝子』の情報版と言っても良いかも知れない。

メアリー・オリヴァーはピューリッツァー賞も受賞している世界的な女性詩人だが、日本ではなぜか翻訳本が一冊も見当たらない。『A Thousand Mornings』から、印象的に残った詩を一つ紹介(意訳です)。「答えを沢山知っている者は”情報の劇場”にしばしば顔を出し、自分の知識をさもありがたそうに披露する。頭の中が”問い”だらけの者は、自らの安らぎを求めて音楽を創る」

Mary Oliver – A Thousand Mornings | Amazon.co.jp https://amzn.to/4eHj3ZB

欧米の名うてのインディ・レーベルが集まって、「音楽シンクタンク」ORCAを結成したという。彼らのレポートに目は通したし、「アーティストの育成にはレーベルは必須な存在」という言い分は理解できるが、レーベルの人的・金銭的支援があっても、アーティストが自分で勉強し、警戒すべき「宿題」が減るわけではない。時には、彼らから自分を守るために弁護士を雇う必要すらある。

Indie music labels form ORCA, a think tank for ‘recorded culture and arts’ – Music Business Worldwide http://disq.us/t/4ptovbj

最近ニュースはネットではなく紙で読みたいと思う機会が増えた。かといって今更新聞を購読する気にもならず、一つに絞り込めるほど信頼を置いている新聞もない。一時期「スロージャーナリズム」という概念が話題となって、その先駆けとも言える「Delayed Gratification」が注目を浴びた。様々な方面で、リーマンショック~コロナ禍までの流れに対する反動が加速してきたかな。

あえて紙媒体で勝負する、英国スロージャーナリズム誌の挑戦 | Forbes JAPAN https://forbesjapan.com/articles/detail/27476

スティーブン・キングの『小説作法』という本を随分前に読んだ。ホラー小説『キャリー』でデビューする前、ダンキンドーナツで働く妻とメイン州のトレイラーハウスに住み、高校教師の傍らアダルト雑誌に記事を書いて糊口を凌いでいたという。これらの記述について殆ど記憶にないのは、当時僕がまだアメリカの事情に疎く、リアリティを持って読めていなかったということだろう。

How Stephen King’s Wife Saved ‘Carrie’ and Helped Launch His Career https://bit.ly/47FZPl0

(昨日の続き)自分の活動範囲や得意領域とされている分野でも、意外と穴だらけな事が往々にしてある。昔あるDJが来日した際に一緒にツアーをしたが、僕はブッキングされる少し前まで彼の名前も曲も知らなくて、オーガナイザーが腰を抜かした。そして、何千回と聴いてきたMary J Bligeの「Be Happy」はこれがソースだったことを今日知った。灯台下暗しにもほどがある…(笑)。

You're so Good to Me – YouTube https://youtu.be/xBbWKH5Eq9A

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