Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
For the older posts, please check his Japanese blog called “Findings.”
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神経科学者のニーナ・クラウス氏は、「音楽のトレーニングと多言語の習得が脳にもたらす絶大なメリット」を科学的に実証してきた。彼女の実験によると、音楽家やマルチリンガルは、騒がしい雑踏でも聴きたい音をクッキリ浮かび上がらせる「脳のフィルタリング機能」が異常に発達しているらしい。まるで映画『メッセージ』を彷彿させる、言語が脳を書き換えるありがたい能力のようだけど…これ、実際は「耳から脳がどっと疲れる」原因でもある(笑)。
音と脳―あなたの身体・思考・感情を動かす聴覚 | ニーナ・クラウス
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神経科学者のニーナ・クラウス氏は、「音楽のトレーニングと多言語の習得が脳にもたらす絶大なメリット」を科学的に実証してきた。彼女の実験によると、音楽家やマルチリンガルは、騒がしい雑踏でも聴きたい音をクッキリ浮かび上がらせる「脳のフィルタリング機能」が異常に発達しているらしい。まるで映画『メッセージ』を彷彿させる、言語が脳を書き換えるありがたい能力のようだけど…これ、実際は「耳から脳がどっと疲れる」原因でもある(笑)。
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イギリスのダンスミュージックは、最新曲であっても、90年代レイヴの遺伝子を色濃く引きずっている。そんなことを考えていたら、90年代末にDJをしたロンドンのクラブ「Turnmills」のことをふと思い出した。土曜朝の名物「Trade」の直前に行われていた「Headstart」というパーティだったはずだ。六本木のレコ屋に入るのに躊躇していた学生が、その10年後には欧州からアジアまでDJで飛び回っていたのだから、人生は、動いた分だけ偶然が増える。
Turnmills: The Rise and Fall of London's Legendary Nightclub
https://youtu.be/Ne1SKZK50ZA
アートが真に社会を揺るがすのは、作者が社会への影響をコントロールしようとしたり、メッセージを伝えるためにアートを「手段化」した時ではない。作者自身の個人的で純粋な衝動を突き詰めた結果、それが結果的に社会のバグや本質を映し出してしまった時だと思う。確かに、気候変動や格差問題といった大義名分を謳(うた)えば助成金は得やすいかもしれない。しかし、それではアートの純度や質を損なってしまう恐れがある。
「アート作品にはアート作品の目的がある」from “The Creative Act: A Way of Being” by Rick Rubin
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『スター・ウォーズ』を創る時のルーカスは、完全に客観的な「神の視点(CENがフル稼働した状態)」にいる。しかし、現実の予算や人間関係に悩まされる瞬間、さすがのルーカスの脳も一瞬で「主観の檻(扁桃体)」にハイジャックされてしまう。 この主観に対し、クリエイティビティを使って「負のナラティブや雑音(Chatter)」を上書きする力―それはフィクションを作る以上の訓練が必要だが、創作以上に大切なことかもしれない。
内なる声の活かし方 | イーサン・クロス(TED Talk)
https://youtu.be/xb0nLpdWttA
僕がお風呂でよく流しているディスコファンク系のラジオから、Alton Edwardsのこの曲が聴こえてくる。とてもキャッチーなシンセ・ブギーだが、実は知ったのは割と最近だ。UK産でアルバムリリースのないアーティストだったため、日本ではあまり馴染みがなかったように思う。六本木の「ウィナーズ」あたりなら12インチが置いてあったかもしれないが、上京したての大学生だった僕は、深夜の六本木に一人フラっと立ち寄るほどの肝がまだ据わっていなかった。
Alton Edwards – I Just Wanna Spend Some Time With You
https://youtu.be/coZEkKsKirg
マリー・シェーファーの『世界の調律』は、サウンドスケープを理解する上での大古典。彼は「人類が最初に聴いた音は水(海)の音だ」と言う。一方、僕らは鼻息や心臓が脈打つ音、そしておならの爆発音まで、「自分の身体が出す音」からは終生逃れられないよなあ……。そんなことを考えていたら、それを極めて格調高く、アカデミックかつ哲学的に伝えようとしたのが、かのジョン・ケージだったらしい。上品すぎて今頃気づいたわ(笑)。
『世界の調律: サウンドスケープとはなにか』R.マリー・シェーファー
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各AIサービスの最新バージョンの優劣を追いかけることには特に熱心ではないけれど、生成AIの思想的な根底にあるアーキテクチャが今後どうなるのかを探るのは面白い。現在普及しているTransformerに対抗して登場したMambaというモデルは、マルコフ連鎖という確率手法と深い関係があるというので、開発者の一人Albert Gu氏の講義を観てみた。AI投資のホラ吹き競争ではなく、このように現場で「知の競争」が進んでいるのを見るのは楽しい。
スタンフォード講義: 状態空間モデルとTransformerのトレードオフについて
https://youtu.be/OyimE74UMF8
日系2世のアーティスト、ルース・アサワのドキュメンタリーを見た。以前から作品は知っていたものの、その生涯や背景に触れるのは初めてで、深く引き込まれた。彼女は第二次大戦中の日系人強制収容所で、同じく収容されていたディズニーのアニメーターから絵を学んだという。逆境をアートへの扉へと転換した彼女の強さに胸を打たれると同時に、ふと思った。僕の曽祖父の家族もまた、あの時代、同じ場所にいたのかもしれない、と。
Ruth Asawa: MoMA documentary
https://youtu.be/kOZC9X97-fQ
最近使う生成AIは3つほどに絞られた。その一つ、Geminiの強みは「知能の高さより、UXのフリクションレス(摩擦のなさ)」を追求している点だ。個人利用において我々は、説教や融通の利かないファクトチェックは不要だし、時に「正解」さえ求めていない。この「ザラつき(違和感)のないコミュニケーション/インターフェイス」の設計力こそ、今のデザインやサービス開発に最も問われている。アートや創作においては、違和感は大事な要素だけれど。
フリクションレスとは?| リテール・リーダーズ
https://retailguide.tokubai.co.jp/knowledge/40069/
ラスタファリズムで言う「イスラエル12支族」という概念は、迷えるアフリカ系ジャマイカの人々(特に貧困層)のことであって、現在騒がせている国家イスラエルとは関係がない。”Get up in the morning, slaving for bread, sir / So that every mouth can be fed”(朝起きて、パンのために奴隷のように働く。みんなの腹が満たせるように。)というこの曲がヒットしたのは、僕が生まれる1年前。そんなに昔のことでもない。
Desmond Dekker & The Aces – "Israelites"
https://youtu.be/mxtfdH3-TQ4
Captain Funk『Renaissance』を来月17日にリリースします。全曲新曲によるフル・アルバムです。このプロジェクトを始めてから30年近くになりますが、今作はこれまでで最もアップリフティングでダンサブルな作品に仕上がっているのではないかと思います。スローナンバーは一切なし。新生Captain Funkのサウンド、グルーヴ、そしてメロディをぜひお楽しみください。
Captain Funk “Renaissance” – New Full Album Out July 17, 2026
https://l.tatsuyaoe.com/cf-renaissance-release
(3/3) 創作や勉強、瞑想などの「長時間没頭できる習慣」を持つことが、単なる集中力の向上ではなく、「余計な物語工場への侵入を物理的にロックアウトする時間」を確保することにもつながる——そんな視点は、創作に携わる身としてもとても興味深い。もちろん、DMNを全て排除すべし!と言っているわけではなくて、毎日2時間のウォーキングが無理なくDMN時間を作ってバランスを取るのに役立っていると思う。
“Don't believe in yourself, Don't deceive with belief”(『Quicksand』)
https://youtu.be/kFN_bEgDE0M
(2/3) だからといって、この傾向をコントロールできないわけではない。作曲や勉強、あるいは瞑想など、明確な対象に向けてCEN(中央実行ネットワーク)をフル稼働させているとき、脳の処理リソースはほぼ100%、その対象に注がれる。なぜなら、ナラティブを編むには「過去の記憶を呼び起こし、未来を予測する」という複雑な処理が必要だからだ。つまりCENがしっかり働いている間、DMNは物理的に“物語を紡ぐ余裕”を持てなくなる。
「DMNとCENはシーソーの関係」(12分過ぎ)
https://youtu.be/rr3GA_UCHNo&t=728
(1/3) 創作として物語を紡いだり、他人の物語に耳を傾けるのは好きだけれど、人間の脳が“勝手に”物語(ナラティブ)を作り出す働きを持つ習性を、時に煩わしく感じることがある。それは、先日少し触れたDMNが活性化している状態だ。もしこの物語生成が常にポジティブな方向に働くなら、人生はさぞ楽しいだろう。しかし現実には、誤解や思い込み、予期不安、ときには妄想といったネガティブな方向へ認知を歪めてしまうことも少なくない。
なぜマインドワンダリングが良くないのか(トレイシー・マークス博士)
https://youtu.be/4WXc8mSmU4c
仏教の世界で、深い瞑想状態を指す「ジャーナ(禅定)」。私たちは普段、雑念だらけの脳(DMN)の状態で生きているが、集中すると「フロー状態(ゾーン)」に入ることがある。ジャーナはその次元を超越しており、横で声をかけられても「びっくりすらしない」ほど、五感のスイッチ自体が物理的にオフになるという。それはちょっと怖い(笑)。最低でも1万時間の修行を要するこの特殊な脳の状態を、徹底検証した研究記事を読んでみた。
Dynamic brain states underlying advanced concentrative absorption meditation
https://direct.mit.edu/netn/issue/9/1
大航海時代が生んだ豊かな音楽文化の話を書いたが、歴史にはこんな不調和もある。18世紀初頭、英国の「南海会社」は南米との貿易独占権を盾に、実態のない株を乱発して「政府の借金を肩代わりする」という怪しい金融ビジネスに興じた。世界初のバブル崩壊劇だ。本日上場を迎えるスペースXを取り巻く熱狂を見ていると、この事件を思い出さざるを得ない。現代の南海=「宇宙劇場」への賭けは、果たして吉と出るか、それとも泡と消えるか。
「南海泡沫事件」18世紀に起きたバブル崩壊
https://walk.happily.nagoya/early-modern-britain/south-sea-bubble/

