Pacific State

この2枚組コンピレーション・アルバムは、新進気鋭もしくは既によく知られていた日本人エレクトロニック・アーティストの音楽を集めたもの。当時コンピレーション・アルバム『Trance Europe Express』やオーブ、ポール・ヴァン・ダイクなどのリリースで定評のあったイギリスのレーベルDeviantからリリースされ、後に日本盤もリリースされた。

オオエはコンピレーションの1曲目として、ミステリアスなイントロから始まるエレクトロ・ヒップホップ・トラック『The Warning』で参加。

トラックリスト

Disc: 1
1. The Warning – Tatsuya Oe
2. Dinasaur. R – Ken Ishii
3. Soul Screamer – Boom Boom Satellites
4. Bote – Takkyu Ishino
5. Silent Speaker – Ken Inaoka
6. Worker – Subvoice
7. Quadra Loops – Quadra
8. Synfunk – DJ Q’Hey
9. Aqua Boogie – Co-Fusion
10. Cross – Nobukazu Takemura
11. Creepy Crawley – Web

Disc: 2
1. Secret Samba – Doctor YS & The Cosmic Drunkards
2. Emotion – Hoodrum
3. Elegant Space – Yoshinori Sunahara
4. Matsuri – DJ Krush
5. Paradise V.2 – Swing Slow
6. Device Versa – Rei Harakami
7. Soft Tone – Prism
8. Cool Pot – Masahiko Hagio
9. Shake Down – Bust Boom Choker
10. Techattack – Dazzle-T & Quicky

レーベル: Deviant UK/SME
カタログ番号: TOCP-64082
リリース日: 1997年1月1日

アルバム・レビュー

日本の最前線を行く、サムライたちの音
キッチュ。可愛らしい。奇妙。日本の音楽は長い間、ピンク色の砂糖をまぶした甘ったるいポップだと特徴づけられてきた。だからこそ『Pacific State』は画期的な作品なのだ。このアルバムは、この革新的な技術立国から発信する新たなエレクトロニック・ミュージックのシーンから生まれる金塊を採集する、初めての試みとなる。Tatsuya Oeによる21世紀のクラフトワーク的エレクトロ『The Warning』から、 Dazzle-T & Quickyによる祝祭的なドラムンベースに至るまで、日本が膨大な才能の集まりであることは明らかだ。Hoodrumの瑞々しい、豊かなサウンドテクスチャー『Emotion』、Takkyo Ishinoによるクールな東京産テクノ、アシッド風味のWebによる『Creepy Crawley』、そしてもちろん高名なドープ・ホップ・マスターDJ KrushとKen Ishiiによるミニマルテクノは、そういった私の確信を後押しするのみだ。

(Susanna Glaser, Mixmag 4/5)

このところ日本に行ったDJは皆(イギリスに)戻ってきては口を揃えて、「あの国のテクノ・シーンはヤバイぞ」と言う。日本のエレクトロニカを収録したこの二枚組CDは、なぜそうなのかを示そうとしている。おまけにそれぞれのアーティストを紹介した小さなブックレットまで付いている。テクノ的なCD1枚目には、いくつかのキラリと光る瞬間がある。例えばTatsuya Oeによる威勢の良い、生意気なエレクトロ『The Warning』、DJ Q Heyによるグルーヴィーなテック・ハウス、 Subvoiceによる熾烈なトラック『The Worker』、それらはTakkyu IshinoやKen Ishiiなど、さらに知られているアーティストの楽曲に比べてもひけを取らない。CD2枚目は(DJ Fumiya Tanakaが変名で参加する)Hoodrum『Emotion』の近未来的なラウンジ・サウンドから、恐怖感をそそるDazzle T and Quickyの『Techattack』まで、スタイル的にはさらに幅を広げた一枚となっている。

(MS, DJ mag 9/10)

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Tatsuya Oe Updated: 7 17, 2018