大友良英ニュー・ジャズ・クインテット & タツヤ・オオエ – ONJQ + OE

タグ: エレクトロニックエクスペリメンタルジャズ。 Categories: コラボレーション

トラックリスト

1. Double Density : 29:31
2. Spatial Density ~ Physical Density : 46:09

参加メンバー/クレジット

Guitar, Producer : 大友良英
Programming, Processing, Producer : タツヤ・オオエ
Bass : 水谷浩章
Drums : 芳垣安洋
Saxophone : 菊地成孔, 津上研太
Engineer [ProTools] : 林田涼太
Recorded By : 近藤祥昭(Gok Sound)
Mastered By : 滝瀬真代 (M’s Disk)

Artwork : 岩井主税

コメンタリー

このリリースに関しては、スタジオでのレコーディングに入る前に、大友さんと入念なコミュニケーションを取りました。作品のコンセプトについてディスカッションしながら、僕の方で用意した音素材を慎重に選び、幾つかのシーケンスパターンを組み上げてからレコーディングに臨んだように記憶しています。そのベーシックトラックに合わせてONJQのメンバーが時には一斉に、時には一人ずつ演奏をし、それを全て記録していく。その演奏を大友さんと僕がさらに編集し、ミックスを施したものがM1, M2です。

“Density(密度)”という言葉は空間や時間の「濃さ」を表現する名詞として当時僕が気に入っていたもので、M1ではONJQ(オーガニックな演奏)と僕(エレクトロニックなサウンド&処理)という、一見相反する二つのクリエイションが融合する有様を、M2ではスタジオでの生演奏の音響空間・緊張感を再構築して、継ぎ目のない一つのストーリーを描く有様をタイトルに込めました。

楽器の鳴らない「音の隙間、サイレンス」も、演奏者/作曲者の意志や感情が含まれている限りは「濃い」空間なのです。出来るだけ余計な要素を削ぎ落すことで、そういった新鮮で濃密な時間の推移を楽しんでもらいたい、予測は出来ないが決して無軌道ではない、抑制の効いた演奏による感情の起伏を味わってもらいたい、という当初の我々の主旨でした。最終ミックスではそれをきちんと音に反映させることが出来たのではないかと思っています。

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Tatsuya Oe Updated: 1月 5, 2022