Tatsuya Oe – Dazzlin’
オオエのエレクトロニック・ミュージック・プロデューサーとしてのキャリアはここから始まった。1995年、彼はアカイのサンプラーS3000を購入し、手元にあったラップトップ・コンピューターApple Powerbook 145Bを使ってダンス・ミュージックの作曲を開始する。趣味としてではなく、プロのDJ/ミュージシャンになるために。実のところ、彼が当初描いたマスター・プランは、自分の好きなダンスミュージックのクリエイターが作る楽曲をリリースするレコード・レーベルを自分で立ち上げることだった。とはいえ、日本で、もしくは日本から、そういったクリエイターをどう探せばいいのかについては全く見当がついていなかったし、それ以前に、彼は自分の夢を実現させるのに十分な資金、つまりヴァイナル(アナログ)のレコードをプレスする資金を持っていなかった。そこで、彼はまず自分で音楽を作り、他のレーベルに出してもらうというアイデアを考え付いた。そこでダンス・ミュージックの現場を学びながら、将来自身のレーベルを立ち上げるのに必要な資金やネットワークを徐々に揃えていけばいいじゃないかと。…

