ジェームス・ブラウン – アルティメット・リミキシーズ

トラックリスト

1. Sex Machine (Readymade Jazz Defector)
2. Cold Sweat (Captain Funk Dry Mix)
3. Funky Drummer (Listen To The Muro Mix)
4. Get On The Good Foot (Mr Drunk Remix)
5. Call Me Super Bad (Cornelius Rework)
6. Give It Up Or Turn It A Loose (Fantasista Re Formation)
7. Sunny (Funk Master JB Vs Funk Master JS Hardboiled Remix)
8. Soul Power (Jungle Funk Mix)
9. Soul Power (Co Fusion Mix)
10. Deep In It (Lost And Found At Last Mix)
11. Prisoner Of Love (DJ Non Mix)
12. Sex Machine (Fantastic Sex Machine Mix)

Label: Universal Music
Catalog No: UMCK-1137
Release Date: Nov 27, 2002

関連リリース

ヨーロッパでリリースされた、再コンピレーション盤

James Brown – Dynamite X (Couch Records, CR 20432, 2002)

James Brown - Dynamite

1. Sex Machine (Readymade Jazz Defector Remix)
2. Give It Up Or Turn It Lose (Dzihan & Kamien Remix)
3. Call Me Superbad (Cay Taylan Remix)
4. Give It Up Or Turn It Loose (Fantasista Re-Formation)
5. Funky Drummer (Listen To The Muro Mix)
6. Cold Sweat (Captain Funk Dry Mix)
7. Sunny (Funk Master Jb Vs Funk Master Js Hardboiled Remix).
8. Soul Power (Jungle Funk Mix)
9. Get On The Good Foot (Mr Drunk Remix)
10. Soul Power (Co Fusion Mix)
11. Call Me Superbad (Cornelius Rework)

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コメンタリー

James Brownの曲素材を料理出来るなどという機会はめったにありません。後にも先にもこのアルバムの様なリミックス企画盤は見たことがないので、今考えてもこの企画盤は大きな意義(と責任)を持っているのではないかと思います。

James Brownに限らず、また原曲がダンスミュージックであるかないかに関わらず、時間の試練を経た、つまり「殿堂入り」した有名曲をリミックスするというのは、ハードルの高い、リスクの大きい仕事です。批判されることを恐れ委縮してしまうならば、ドラムだけダンスビートに差し替える「エディット仕事」でお茶を濁すなどして無難に済ませることは出来ますが、それではクリエイティブとは言えない。かといってリスナーが既に頭にインプット・定着している原曲の重要なモチーフ(それがヴォーカルであれ、何かのフレーズや楽器の音であれ)を大幅に変更したり削除してしまうと、その「喪失感」を上回るだけの説得力・魅力のあるアイデアをリミックスに盛り込むのは相当に難しい。有名曲のリミックスはそもそも、「勝てない敵」を倒そうとするような無謀さを内包しています。

そういう点においても、この企画盤はとても興味深く、貴重なアルバムだと思います。これだけの有名曲を、予定調和を越えた大胆な(向こう見ずとすら言える)リミックスで埋め尽くしたコンピレーションは、海外ではまず見られないでしょう。当然これを快く思わないJBファンや音楽ジャーナリストもいるでしょうが、人選されたディレクターや(自分はさておき)参加した日本人アーティストの方達は、このクリエイティブな成果を誇りに思って良いのではないでしょうか。

さて、僕が手掛けた『Cold Sweat』についてですが、この原曲で最もリスナーの印象に残っている部分はブラスのキメが入るサビの部分だと思います。ビートやアレンジを変えても、そのキメだけは残さなくてはいけないと考えました。ご存知の通り、James Brownの楽曲は反復が多く、楽器構成もシンプルです。音の隙間が多いので、これにあれこれと楽器を加えて賑やかなアレンジを施すことも出来ますが、僕は引き算の発想で、さらに鳴っている楽器を減らすミニマルなアプローチを取りました。タイトルの”Dry Mix”は、『Cold Sweat(冷や汗}』からさらにJBの汗(熱気)や空間的な奥行きをなくした、ドライな音響を目指して、JBの持つ不変的なクールさを最大限引き出したいという意味が込められています。

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Tatsuya Oe Updated: 7 3, 2018