Tatsuya’s daily notes with his favorites of the day.
For the older posts, please check his Japanese blog called “Findings.”

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オキシトシンはしばしば「愛情ホルモン」などと言われるが、「愛情の裏返しは憎悪」よろしく、このホルモンが敵対感情や攻撃性を生むきっかけにもなり得るという。この手の実験ではヒトと類似性のある哺乳類としてマウスがよく使われる。それに関して異論はないが、ヒトはマウスのように本能むきだしで行動せず自分を律する努力や訓練をしようという前向きな意思や理性が”少しだけ”残されているはず。と信じたいものの、実態はそうでもない。

[NHKスペシャル] 脳内物質オキシトシン・人間の本能に潜む二面性 | ヒューマンエイジ https://youtu.be/0O_OgC1YNco

オキシトシンはしばしば「愛情ホルモン」などと言われるが、「愛情の裏返しは憎悪」よろしく、このホルモンが敵対感情や攻撃性を生むきっかけにもなり得るという。この手の実験ではヒトと類似性のある哺乳類としてマウスがよく使われる。それに関して異論はないが、ヒトはマウスのように本能むきだしで行動せず自分を律する努力や訓練をしようという前向きな意思や理性が”少しだけ”残されているはず。と信じたいものの、実態はそうでもない。

[NHKスペシャル] 脳内物質オキシトシン・人間の本能に潜む二面性 | ヒューマンエイジ https://youtu.be/0O_OgC1YNco

60.9-65.9デシベルの音量で100Hzの音を1分聴くと乗り物酔いが軽減されるという研究成果が名古屋大学から発表された。乗り物酔いと気圧変化による頭痛は似ていて、どちらも自律神経のバランスが崩れることによって生じるから、マッサージなどで内耳の血流を良くすれば改善されると言われている。音で物理的な刺激を与えることによっても同じ成果が狙えるということだろう。というわけで、移動の際にはベースをブーストしたヘッドフォンが必携かな(笑)。

Just 1-Minute Daily Exposure to Specific Sound Frequency Can Alleviate Motion Sickness: New Study https://bi…

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ナイキのエア・ジョーダン誕生を描いた映画『Air』では、当時マーケティング担当だったロブ・ストラッサーの貢献度がかなり地味に描かれていた。恐らく彼がその後ナイキを去り宿敵アディダスのチームに鞍替えしたことも影響しているのだろう。彼が在籍時に作ったメモ「Principles」は、今のビジネス感覚からするとアグレッシブすぎると思われるかもしれない。ただ、”business”や”job”の文字を”life”に置き替えて人生訓だと捉えると、個人的には結構しっくりくる。

Nike Memo From 1970s – Business Insider https://bit.ly/4cME1Xk

5月23日リリースのMER『Cosmic Funk Expo 1』のアルバム・メドレーの動画を作りました。一般公開に先がけて、全13曲のハイライトをお楽しみください。アルバムの詳細はTopicsのページで!

[Album Medley] MER – Cosmic Funk Expo 1: Vintage Electronic Jazz Funk Vibes https://youtu.be/qbnRwzpCZw8

何千何万枚とアルバムを聴いてきた中で、ブルース・スプリングスティーンの作品は未だに通して聴いたことがない位、縁がない。ある映画で、彼の『Born in the USA』は純粋な愛国ソングではなく、ベトナム帰還兵の孤独と苦悩をテーマにしたプロテスト・ソングだということを知った。この曲が誤解されたままロナルド・レーガンの選挙キャンペーンに使われたというのも皮肉な話だが、こういうアメリカの「こんがらがった感じ」は今後も半永久的に続いていくのだろう。

Bruce Springsteen – Born In The U.S.A. Explainer https://youtu.be/f08ZRJYSQ4o

「アメリカの科学者の約75%が国外移住を検討している」という英Nature誌の調査結果は印象的だった。一方で、ある日本人ノーベル賞受賞者が「日本に帰りたくない理由の一つは研究費や環境など待遇の悪さ」と語ったエピソードも思い出す。僕はもちろん学者でも何でもないが、海外でのキャリア作りや移住にあたって一銭もサポートを受けたことがないし、「良い待遇(優遇)」など期待したことすらないので、このアカデミア論争については正直ピンと来ない。

Nature『米国科学界で頭脳流出が始まる(英語)』 https://www.nature.com/articles/d41586-025-01216-7

車を所有しなくなってから既に20年近い。東京にいた頃国産車や外国車を4台ほど乗り換えて、ある時から車種はおろか、所有や運転自体にも全く興味がなくなってしまった。今後もし車がないと生活に支障がある場所に住んでも、出来るだけコンパクトで手離れの良い車にしたい。昔ベンツに乗る上司が「良いクルマに乗ってるとホテルやレストランの警備員の対応が違うんだよ」と言っていたが、歩いて行けばそんな事気にする場面すらない。

パスカル『パンセ』 もっと誰かにほめられたい! – NHK 100分de名著 https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/episode/te/6J4GQ6G8KL/

調香師や臭気判定士のように匂いの識別力を活かした職業はあるし、超高性能な匂いセンサーは既に普及が進んでいるが、「現実にある匂いを再現する」のはまた次元の違う話。日本語でも英語でもこの手の事を調べると、必ず東工大の中本研究所に辿り着く。かつてシンセサイザーは、鐘の音から波の音まで現実音を人工的に作り出す「再現マシン」の側面があった。もし「匂いシンセ」や「匂いサンプラー」が出来たら、結構破壊力ありそう。

香りをデータ化し再現する!嗅覚研究のパイオニア 東工大 中本高道教授|テレ東BIZ https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/science/vod/post_301310

5月23日にMER名義でアルバムをリリースします。今回はエレクトロニック・ジャズ・ファンク・タイプの曲を集めたコンピレーション。このスタイルはCaptain Funkのデビュー盤『Encounter with…』から紹介してきた、僕にとってはまさに「三つ子の魂百まで」の音楽です。リリースまであと1か月ありますが、近く試聴用のダイジェストを披露できればと思っていますので、ご期待下さい。

MER “Cosmic Funk Expo 1: Vintage Electronic Jazz Funk Vibes” Out on May 23, 2025 https://l.tatsuyaoe.com/cosmic-funk-expo-2025

「オッカムの剃刀」という言葉を耳にする機会が増えた。自然科学の世界でよく言われる「シンプル・イズ・ビューティフル」な考え方は理解できるし、あらゆるものを複雑でややこしくする日本のお国柄にはついていけないことが多い。ただ、西洋人の「過度な単純化(オーバーシンプリフィケーション)」も大いに身勝手で迷惑な時がある。「正しい」という言葉にまず抵抗があるけど、「シンプルなものが正しい」のではなく「正しいものが正しい」んじゃないの?と思って読んでみる。

世界はシンプルなほど正しい 「オッカムの剃刀」はいかに今日の科学をつくったか https://amzn.to/42uqQW8

以前住んでいたアパートのすぐ近くに、気さくなモロッコ移民が作るチキン・オーバー・ライスを売るフードトラックがあった。引越が済んでまだ間もない頃から数年に渡ってお世話になったが、5ドルで結構なボリュームのランチを提供していたなんて、物価高の今からは想像し難い。最近は『マンダロリアン』の監督としても知られるジョン・ファヴローが自ら主演する映画『シェフ』を見てそんなことを思い出した。まさにこの映画が作られた頃のお話。

Chef – Trailer HD (2014) https://youtu.be/qK-ZUFX5fnk

仕事や読書をしている時に聴く音楽はインストが大半を占める。毎晩のローテーションにはアンビエント、ピアノ・ジャズ、ブラジル、そして自分のSuchnessシリーズなどが入っている。ヨガやリラクゼーションに向くような音楽とは違って、邪魔にならない程度のリズムや緊張感、音楽として発見がある曲が好み。オーストラリアのジャズ・バンドThe Necksのこの曲は毎日でも聴いていられる。これが’88年に録音されたデビュー作だとは。

The Necks – Sex https://youtu.be/w8glrLkMpBs

統計学で「ノンパラメトリック統計」と言われるものに興味があるのだけど、入門書だと知識中心の「お勉強」に終始していて、ピンと来ない。知りたいのは学者の名前などではなくて、病院間で異なるがん治療をした時に改善スコアがどうなるかとか、無軌道な関税政策が為替にどう影響を与えるのかとか、そういう生々しくて、自分の人生に関係のありそうなこと。お勉強と現実社会の橋渡しは、最近は人間よりもChatGPTの方が上手だったりする。

Lalah Hathaway: "No Lie" | Live Studio Performance https://youtu.be/Ecc7y2cWdGU

リーマンショック以降、『ブラック・スワン』(想定外の出来事、不確実性)に対しては誰もが敏感になったが、「今現在、確実に進行している良からぬこと」に関しては盲目的で、思考停止を起こしやすい。多くのミュージシャンにとって音楽業界が長らく暗澹たる方向に進んできた一方で、著作権という観点で見れば「リスク分散向きの、手堅い投資対象」であるとして、金融業界の連中の魅力的なポートフォリオ候補になった。次のブラック・スワンでこれがどうなるか。

The New Golden Age Of The Music Business – Forbes https://bit.ly/4lPVBOv

複雑系や人工生命(AL)に興味を持っていた頃、ベノワ・マンデルブロの名前と「フラクタル幾何学」という言葉を頻繁に目にした。フラクタル的なアプローチは作曲やアートの世界にも広がり、僕もその手の実験的なソフトウェアに凝った時期がある。その10年後ナシム・タレブが『ブラック・スワン』で彼を称賛したことで、マンデルブロは一躍「経済物理学の権威」になった。彼が現在生きていたら、現在進行中の「たった一人の人災による市場リスク」はどう説明するのだろう?

ベノワ・マンデルブロ: フラクタル幾何学 (TED) https://youtu.be/ay8OMOsf6AQ

僕は元々寝つきが悪い上に眠りが浅くて、数時間で目が覚めることがしょっちゅうだった。燦燦と輝く太陽の下で長時間散歩してもまだビタミンDの生成量と疲れが足りないのかと思って、自然光のLEDライトとエアロバイクを部屋に導入したほど。それがこの数年なぜかぐっすり眠れていて、横になって5分で気を失う。理由ははっきりとは分からないが、床に入ると毎日儀式のようにこのアルバムをセットしている。で、悪いけど1曲目しか聴いた記憶がない(笑)。

Harold Budd and Brian Eno – First Light https://youtu.be/cOWJq88uAiQ

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