2025年11月30日
今年ももうあと一か月、と世界中の人が書いていると思うけど、今年は様々なことを学ぶことができて、実りのある一年だった。たくさん本を読んでたくさん忘れて(笑)、たくさん曲も作ってたくさん未発表曲が増えた。アルバムタイトルの『Moment of Now』にあるように、“今”と“少し先”のことだけを考えて生きると、人生はもっと楽しくなる。このマイクロブログ、来週は少しお休みをいただくかもしれませんが、1週間後にパワーアップして戻ってきます!
2025年11月29日
OE、MER、Dark Model、Captain Funk、それぞれの名義でYouTube公式チャンネルができました。これらの各チャンネルにYouTube Musicのアーティストページが統合されたことで、皆さんが僕の楽曲によりアクセスしやすくなれば嬉しいです。これによって僕の側での管理が楽になるかどうかは続けてみないと分かりませんが、動画を作るモチベーションは上がりそうです。というわけで、OEの公式チャンネルに初めて「ショート動画」というものをアップしてみました。
2025年11月28日
スマホを触るのは散歩の時と寝る前くらいだから、普通の人よりスマホ依存度はかなり低いと思う。だから、iPhoneのフラッグシップモデルのニュースを見ると、自分の使い方からすると全然割に合わない価格に見えてしまう。クアルコムとか、目に見えない部分の特許料がいろいろ乗ってるのかな?と思って調べてみたら、最終的なハードメーカーの利益が圧倒的に高かった。そういえば、自作PCはあるのに自作スマホって聞かないな、と思ったら、なんと!
2025年11月27日
エストニアはデジタル先進国といわれる。人口は140万人で、日本でいえばさいたま市ほどの規模だ。これだけ少人数で効率的に行政やビジネスを運営するには、デジタル化とAIの導入が欠かせない。「日本も見習うべき」という意見はもっともに聞こえるが、就業人口6700万人の国で本気で効率化を図ったら大変なことになる。「国や雇用、治安を守るには生産性を上げすぎない方がよい」。奇妙な考え方だが、そう思う人もいるだろう。
2025年11月26日
「上達は真似から始まる」というのは、語学やスポーツの習得だけでなく、作曲や芸術のような創造的な活動にもよく当てはまる。でも、なぜ人は「真似したい」と思うのだろう。集団への帰属意識や憧れ、求愛、承認欲求など様々な理由があるはずだ。オウムのスノーボールが踊り始めたのは最初、飼い主の動きを真似たからだろうが、今では14の振付を自分で創り、習得している。オウムに元々踊る特性があるのか、彼が「師匠を真似て、そして超えた」のかは分からない。
2025年11月25日
先日作ったYouTubeのMERチャンネルに『Shakedown』をアップしました。このブログを読んで下さっている皆さんの中で、ごく初期の『Twist & Shout』位しか知らないという方はいないと思いますが、他の名義も含めModel Electronic Recordsのリリース作品を100曲以上聴いた方はまだ少ないかもしれません。自主管理の音源は豊富にあるので、様々な角度から動画を披露し、この音楽の世界をより多くの方に楽しんでいただけたら嬉しいです。
2025年11月24日
楽曲の放送や配信へのライセンスに関するガイドラインを更新しました。コロナ禍の影響もあると思うが、日本では音楽の権利処理に関する改正が著しく、海外とは独立した動きをしているので、それぞれを正確にキャッチアップするのは大変。この手の話は海外の場合、現場を切り盛りしている実務家が率先してゲームに参加するのに対し、日本では役人の答弁や弁護士のコメントが目立つ。彼らは必要不可欠な存在だが、使用料をもらう側でも支払う側でもない。
2025年11月23日
以前住んでいた東海岸の町は、この時期は毎週のようにストーム(雪や雨の嵐)が襲った。一番やっかいなのは停電や電力の供給が不安定になること。住み始めてすぐにノートパソコンの電源が入らなくなったので、無停電電源(UPS)を買って対策を整えたつもりだったのに、なんとUPSのコンセントを挿し間違えてしまい、またしてもパソコンが逝ってしまった。皆は当たり前のように思うかもしれないけど、日本は停電が驚異的に少ない国なのです。
2025年11月22日
楽曲ライセンスの解説ページを久々に更新中。このページを最初に作ったのは10年ほど前だが、その後メディアの生態系が大きく変わったため、追加・修正・削除が必要な部分が多かった。アメリカと日本ではメディア産業の構造もお金の流れが全然違うため、相互に翻訳して活用できる説明部分はほとんどない。まずはModel Electronic Recordsの解説ページを更新したので、海外での音楽ライセンスに関心のある方はお立ち寄りください。
2025年11月21日
僕は伝記的なドキュメンタリーは好きだが、いわゆる歴史小説や時代小説の類は読まないし見ない。詳細が分からない中世あたりまでの人物を脚色して物語化するのはまだかわいいものだが、近現代に実在した人物を誇張・歪曲・創作(司馬遼太郎ナイズ?)してしまうフィクションは、見ていて興覚めしてしまう。そんなことを考えていたら出会ったこのブログの筆者・醍醐さんって、なんと大学時代の会計の先生じゃないか(笑)。
2025年11月20日
YouTubeのOAC(公式アーティストチャンネル)作成の最後はMERです。このチャンネルでは、MER名義でリリースした作品のビジュアライザーや動画をアップしていきます。MERはもともと映像で使われることを意識して作った楽曲が多く、ビジュアル化が簡単で楽しい。Dark Modelの作品も映像とともに使われることが多いけれど、サウンドが壮大すぎて相応しいビジュアルを自分で作るのは難しい。そんなジレンマがあります。
2025年11月19日
ChatGPTが利用しているクラウドサービスがダウンしたので、その影響がないCopilotを久々に使って仕事のアイデアを練ってみた。すると、レスポンスの速さと質の高さに驚かされる。業務内容や組織によってはAIツールが人間の仕事を奪うこともあるだろうが、今のところ僕は、AIが『自分のやりたい事の実現可能性や質を高めてくれる』と感じることの方が圧倒的に多い。AIはつまるところ、こちらの職業観や倫理観、メンタリティを映し出す鏡のような存在だと思う。
2025年11月18日
ミラーレス一眼カメラを購入して、さあ撮るぞ!と最初は意気込んでいたのだが、引っ越して以来、被写体になりそうなものがすっかり見つからなくなった。外食の時にハンバーガーを撮るにはハイスペックすぎるし、夜はほとんど出かけないので星空を撮る機会もない。ボケを活かしたドラマティックな写真でも狙わない限り、iPhoneでもそれなりに撮れてしまう。近く出かける旅行では、そんなジレンマからようやく抜け出して、一眼ならではのショットが撮れそうだ。
2025年11月17日
両親を亡くして以来、「自分の記憶の中で生きている限り、その人が生きているかいないかはあまり関係がない」と思うようになった。仲代達矢さんの訃報はとても残念だけれど、彼に対する記憶や印象は僕の中でずっと前に定まり、これからも変わることはないと思う。ちょうど10年前、彼がクイーンズにあるMuseum of the Moving Imageを訪れた時に足を運んだ。その時上映された『切腹』は、それ以前もそれ以後も僕の人生観のど真ん中にある。
2025年11月16日
先日の足底筋膜炎の件で、整形外科の先生に「足指じゃんけん」というものを教わった。足底の筋肉を鍛えることが肝心で、そのためには足指でものをつかんだり、足指でグーチョキパーと伸ばすと良いらしい。坂道の多い、というか坂道しかない街で暮らし始めて、もうすぐ二年になる。痛みがきっかけで、平坦な道を歩いたり走ったりするだけでは気づかなかった筋肉の動きを学んだわけだから、これはたぶん「収穫」なのだろう。
2025年11月15日
先日のDark Modelに引き続き、現在OE名義専用のYouTubeチャンネルを作っています。もともとはModel Electronic Recordsのチャンネルで全ての名義を扱っていましたが、YouTube Musicの登場で、各アーティストページと紐づけたOAC(公式アーティストチャンネル)を作る必要が出てきました。今後、OEとしてリリースした音源や関連映像はこちらのチャンネル(@OE.MusicOfficial)にも掲載していきます。
2025年11月14日
現在住んでいるところは、ザがつくほどの住宅街だ。そのため、自分から街中に出かけない限り、現役世代のビジネスパーソン(いわゆる「ホワイトカラー」の方達)に出会うことはない。その代わり、建設業や造園業の人達を見かける機会がかなり多い。恐らくそのせいなのだが、世間が「AIで仕事がなくなる」と騒いでいても、決してなくならず、むしろその価値が高まりそうな職業があることを実感する。AIは時計の針を進めると同時に、どこかで逆戻りさせている感じだ。
2025年11月13日
このところ中国語やハングルからスペイン語、ポルトガル語まで、世界には自分のわからない言語だらけでがっくりする事が多い。それはさておき、先日サン・テグジュペリについて調べていると、ある仏文学者のことを久々に思い出した。学生のころ、ランボーやコクトーなど彼の翻訳した作品にいくつか挑戦したが、内容をまったく理解できず挫折したのは、その人の意訳のクセが強すぎて、別の作品になってしまっていたからだろう。意訳は思い入れと敬意のバランスに注意。
2025年11月12日
南米チリのテレビ局で放送されたアクション・コメディ・ドラマ『Los Carcamales』で僕の曲が使用されているということで、いくつかのエピソードを見てみた。確かに2話に1度は耳にするくらいによく使われている。これ以外にもチリのテレビ番組から使用報告が届いているのだが、最近の報告書の番組リストに『Ranma1/2』という文字がちらほら。チリ版の『らんま1/2』で使われたのならそれはそれで光栄だけれど、これは絶対に別の番組の転記ミスだと思う(笑)。
2025年11月11日
80年代前半のファンクについては、若い頃にかなり掘り尽くしたつもりでいたのだが、通好みのディスコファンク/ブギー系のラジオを聴いていると、イギリスやフランス、イタリアなどのヨーロッパのアーティストの中には、まだ知らなかったリリースがあることに気づかされる。日本では六本木や青山の一部の輸入盤店で扱われていた程度だろうと推測する。とはいえ、今振り返ると、当時は日本にもこうした音に触れられる場所があったことに、改めて驚く。
2025年11月10日
化粧品メーカーの創業者、エスティ・ローダーの生い立ちや起業の背景については、アメリカでもあまり知られていない。彼女の自叙伝は絶版となっており、中古本でさえ高値で取引されているが、Internet Archiveを利用すれば頑張って読むこともできる。売上総利益率73%と、今や飛び抜けて高収益な企業も、始まりはエスティの草の根的な普及活動に端を発している。僕が翻訳本出したい程に、読み応えのあった本の一つ。
2025年11月09日
7日にDark Model『Stripped Mixes』が発売されました。Dark Modelは重厚なアレンジが特徴的ですが、今回収録の楽曲はその“鎧”を脱ぎ、ストリングスやリズムなど一部の要素に焦点を絞って再構築したミックスが中心となっています。Dark Model専用のYouTubeチャンネル(@DarkModelOfficial)にこのアルバムのメドレーをアップしたので、それも併せてお楽しみください。
2025年11月08日
レーベルを立ち上げて3年目の頃、僕は全国の千近くある店舗に、注文書付きのプレスリリースを一通一通FAXで送っていた。それを聞いた当時のディストリビューターの反応は「それは砂漠に水を撒くようなものですよ」。インディペンデントに事業をやる者が肥沃な土地に水を撒くチャンスなどあるはずもないから、「砂に水をやる」ことを躊躇していては何も始まらない。試行錯誤しているうちに砂漠は形を変え、新しい生態系を生み、自分も成長する。
2025年11月07日
「価値というのは、手持ちのお金がたとえゼロになっても残るもの」だと考えているのだけれど、皮肉なことに、世の中はその逆に進む。価格と価値というものは似て非なるものだが、世間が「投資」と呼び、血眼になって追いかけているのは価格の方であって、人や社会、モノの価値をじっくり高めようという動きは、ますます見られなくなってきた。人間はどこかでそれを諦めたのだろうか、とすら感じることがあるし、その傲慢さのしっぺ返しが、いつか来るのかもしれないとも思う。
2025年11月06日
ジョン万次郎=幕末の頃アメリカに渡った初めての日本人、ということはうっすら覚えていたけれど、先日たまたま彼の生涯を紹介したテレビ番組を見て驚いた。普通なら何度命を落としていてもおかしくないほど波乱に満ちた人生を切り抜けられたのは、本人の精神力や努力の賜物であるのは言うまでもないが、やはり並外れた強運の持ち主だったのだろう。それと同じくらい、ジョン万次郎資料館の名誉館長があの「こんばんみ」の人であることにもびっくり。
2025年11月05日
一見難解だったり複雑に聞こえない音楽でも、プレイヤーたちの超絶的な技巧やセンスがそこに深みを与えていることはよくある。僕はバカテク系の音楽やミュージシャンには興味がない代わりに、その手の「深み・旨味系プレイヤー」(そんな言葉ないか、笑)の演奏には魅了される。ゴスペルアーティストKirk Franklinを支えるベーシストMatt Ramseyと、Snarky Puppyのメンバーでもあった故Shaun Martinのコンビは、まさに旨味系。
2025年11月04日
セールスに関するポッドキャスターが「何でもかんでもリバースエンジニアリング(RE)できると思う傾向には反対だ。人間関係や信頼が解析できないように、どんなに営業ツールやAIが進化してもセールスも解析できない」と主張していたのが印象に残った。音楽の世界でも、人の好みをRE的に解析する「推薦システム」が当たり前に使われているが、アルゴリズムやAIの薦めるものには当然限界や不自然さがあり、その違和感を感じられることこそ人間らしさだと思う。
2025年11月03日
12/8拍子、いわゆる「シャッフル」と呼ばれるリズムは、長い歴史を持つ。僕はよく使うけれど、エレクトロニックミュージックの世界では、「4つ打ち」のようにどこでも聴けて誰もが使うリズムではない。でも、昨日紹介した曲のように3連符の感覚を取り入れたリズムこそ、欧米と非欧米の世界を繋ぐカギが隠されているのではないかと思ったりもする。もしガーナのエウェ族の12/8拍子&ポリリズムを大きなフェス会場で奏でたら、どんなDJも勝てないだろう。
2025年11月02日
ドジャースの連覇も、日本人選手の活躍も、もちろん喜ばしいことだ。けれど最近は、自分のこれまでの情報や知識のソースが、あまりに欧米と日本に偏っていたことを少し反省している。世界の野球人口がクリケット人口に及ばないことすら知らなかったし、エヌビディアやオープンAIのように英語圏のメディアを賑わしている企業だけが、世界のAI技術を牽引しているわけでもない。音楽もまた、リズムやグルーヴに関しては特に、欧米の外に聴くべきものが山ほどある。
2025年11月01日
毎日1万歩以上歩くので、シューズは1年もまず持たない。だからいつも同じメーカーの同じサイズのものを何足も履き続けているのだけれど、メーカーがモデルを新しくしてしまうので、全く同じものを買い続けるのは難しい。今回購入した新しいモデルはフィット感が全然違っていて、何か変だなと思いつつも5日履いた挙げ句に足底筋膜炎になってしまった。こういう時はストレッチをして無理をせず、かつ余計な検索結果や煽り記事に惑わされないことが大事(笑)。





































