Burn what ?
03/09/2010ようやく春らしい気候になったと思ったのに、残念ながらまた冬に逆戻りですね。毎年確定申告の時期が来ると、長い冬が終わった気分に浸れるのですが、今年はまだしばらくお預けのようです。
昨日一つ仕事が終わりました。今回は某オシャレ眼鏡ブランドさんのテレビCMです。女性・男性モデルがフィーチャーされた映像に、かなりロックな音になっています。久々にギター2本とベースを掻き鳴らしました(^-^)。
それと並行して、色々と契約周りの話を進めているのですが、英文で契約書を作るのはなかなかに骨が折れます。もちろん法律の専門家の方にアドバイスを頂きながらの作業ですが、海外と仕事をする上で様々な種類の契約書や文書に慣れておくことは必須ですし、特に最近は音楽周りの状況も大きく変化していますので、自分が内容を理解しておかないと、後で「そんな条項あったっけ?」なんて恥ずかしいことになってしまいますから、ある程度の雛型は自分で作成するようにしています。でも、相変わらず慣れないですね。契約書英語は can, can’t を使わないとか、should じゃなくて shall で書くとか、言い回しが必要以上に周りくどいですから(笑)。
またまたそれと並行して、先週からオフィシャルストアのプログラムチェクをしています。この一週間ストアをクローズさせて頂いていることを非常に心苦しく思います。リアルなお店でも1週間閉店してしまえば、来客をリカバーするのに1ヶ月以上は要するでしょうから、どれだけのお客様をこの1週間の間にがっかりさせてしまったことかと考えただけで恐ろしくなるのですが、今回のストアは Club Model Electronic とは違うシステム、プログラムを使ってフルリニューアルさせているだけに、まめにチェックを行って改善していかないと、違った意味でお客様を失望させてしまうことになりうると思い、慎重な対策を取らせて頂いています。ご迷惑おかけしておりますが、何卒ご了承下さい。
話は変わりますが、先日 Model Electronic として Twitter をはじめました。レーベルとしてのニュースをお伝えしていくのはもちろんですが、日本ではまだあまり紹介されていない音楽サービス、マーケティングの話題などを紹介していくつもりです。その分少しとっつきづらい内容になるかも知れませんが、ご興味ありましたらフォローしてみて下さい。
そういえば先週ある大使館で行われたパーティーに参加してきました。その国のバンド、ミュージシャンのプレゼンテーションと日本側でのサポートを募ることが主旨だったと理解していますが、その国に限らず、ここ最近は駐日大使館の方々が音楽を含めた文化活動の普及、文化輸出に非常に熱心です。正確なデータは持っていませんが、日本は音楽に関してはまだまだ輸入超過な印象がありますね。いや、文化産業全体に関してそう言えるかも知れません。
僕は超クール・ジャパン派というわけではないし、サブカル的なものだけが突出して日本の文化輸出の可能性を秘めているとは思っていないのですが(賛成な点ばかりではないが、この「コールド・ジャパン」というコラムは一読の価値があります)、クール・ジャパンを含めて、また記号的なジャパンもそうでないジャパンを含めて、少し広い視野でこの国で生まれた文化を含む無形・有形資産の「良さをプレゼンテーションする」「売り込む」習慣をつけていく必要があるのではないかと思っています(もちろん気付かれている人はとっくに行動されているので一概には言えませんが)。
もちろん、本当は良いと思っていないものまでプレゼンテーションする必要は全くありません。むしろそのことが無責任な議論や弊害を生んでいるような気がしますしね。
売る前からあれはこういうタイプの人にウケそうだ、これは時代の波に乗れると、買う側の心理を云々議論することがマーケティングだとは思わないし(そういう場合、大抵議論している本人自身が大して興味なかったりします、笑)、成功例を事後で自分は予測していたかのように解説するなんてビジネスのうちに入らない。とはいえ誰かから声がかかるのを待っている我々特有の「奥ゆかしさ」など日本人同士でしか理解されない。もちろん西欧人的な押しの強さが常に有効なばかりではない。
ただ、自分で自分の(仕事の)良さを信じる、その思いの「熱」を伝える作業はどんな分野においても必要で、それを自分で客体化させてしまうことでせっかくの熱を自分で醒ましてしまう風潮がこの国には強いような気がするのです。東京オリンピック招致の話を挙げるまでもなく、一体感を醸成すること、(それが単なるフリであっても)意識共有を目指してキャンペーンを張る事は今の日本では非常に難しい。つまり「外に向かってまとまる」ことを期待すること、それをどうにかしようとすること自体にもはや無理があると思っています。
先日Techcrunchに面白い記事が載っていました。一般的にはNetscape のファウンダーとして知られているマーク・アンドリーセンのインタビューですが、「旧メディアはコルテスのごとく自分で船を焼いて退路を絶て」と。僕はこの話の「旧メディア」という主語を、「自分」と置き換えてそれぞれが考え行動する、これしかないのではないかと感じています。
主語が「日本」とか、抽象的な事を言うのは僕のキャパを超えてます(笑、主語が「自民党」なら以前そういう首相いましたね)し、「音楽産業」でも「百貨店」でも当てはまるものは沢山ありますが、何はともあれまずは自分を焼かずして周囲や環境、他人を焼くべきだと主張したところで何も始まらないのではないでしょうか。
最後にこれも Twitter で紹介した衣装デザイナー石岡瑛子さんの作品ビデオです。それこそ僕が子供の頃から圧倒的なクオリティの作品を輩出されていますが、その勢いは衰えるどころかさらに磨きがかかっていますね。Bjork の “Cocoon” とかは皆さんもよくご存知かと思います。

