Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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ニーズ変わればバージョンも変わる

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Youtubeダンス&エレクトロニックトレイラー音楽フェイバリット映画音楽視点音楽解釈
Sep 17, 2011

一つの楽曲に様々なバージョンが存在するのは、それぞれにニーズがあるからです。映像に合わせて楽曲を使用する時は、インストバージョンの方が好まれることもあります。様々なバージョンを用意することは、実務面だけでなく、クリエイティブな側面でもメリットがあると言えます。バージョン違いや曲の断片という、いわば「仕掛品」から思わぬ新しいアイデアが生まれることがあるからです。

Contents

  • 1 「インストゥルメンタル・バージョン」が重宝されるケース
  • 2 作品を「完成品」ではなく「仕掛品(しかかりひん)の集まり」と見なす
現場づいた先週からうって変わって、今週は再びCMの作業と並行してModel Electronic ウェブサイトの作業を行っています。CMの方は一段落ついたのですが、海外では国によって作品の長さが異なることもあって(中国などでは15秒に加えて20秒パターンもあります)、1商品ながらもバリエーションの多い作品となりました。今回も楽しく作業させて頂いて関係者の方々には感謝しております。

Model Electronic ウェブサイトの方は近く詳細をご案内しますが、テレビその他の業務で弊社の音源を使って頂く際、容易にバリエーション音源を入手出来るように、ライブラリページのストア機能を充実させる準備をしています(現在も一般の方も含め単曲のWAV購入は出来るようになっていますので、ご興味あったら是非覗いてみて下さい)。

「インストゥルメンタル・バージョン」が重宝されるケース

皆さんもバラエティ番組からスポーツ・報道番組まで、僕の楽曲が様々な状況で使用されているのをご覧になったことがあるかと思いますが、映像に載せて音楽を使う際、ヴォーカルバージョンよりもインストバージョンの方が使い勝手が良い場合があります。オリジナルバージョンが歌物であっても、歌のないバージョン(バックコーラスの入った「カラオケバージョン」とは厳密には違い、全く声の入っていないバージョン)も同時に確保しておきたいというのは国内外問わず共通したニーズで、曲によっては(何か有名な映像や映画に使われたために)インストバージョンの方がよく知られているなんてものもある位です。

例えば、Rob Dougan(ロブ・ドゥーガン) というアーティストの楽曲は、一時期「マトリックス」をはじめとして様々な映画、トレイラー、CMなどに使用されましたが、ヴォーカル入りのオリジナルバージョン(下)よりもインスト(上)の方が使われる頻度がずっと多かったのではないかと記憶しています。これはもちろんオリジナルバージョンが悪いということではなく、エレクトロニックでマッシブなビートの上に本格的なオーケストラの演奏が載った、いわゆる「ハイブリッド」「エピック」と言われるタイプの曲自体が当時とても斬新で映像映えしたために、インストバージョンが(本来のマーケットを越えて)様々な業界で重宝されたということではないかと思います。 同じ時期にCraig Armstrong(クレイグ・アームストロング) 辺りも(よりオーセンティックではありつつも)比較的近い路線の作品を発表していて、これもまた車のCMなど映像にシンクロして使用される頻度が非常に高かったですが、彼の作品はもともとインストゥルメンタルなので、上のケースには当てはまらないですね。

作品を「完成品」ではなく「仕掛品(しかかりひん)の集まり」と見なす

ヴォーカル vs インストに限らず、同じ楽曲でも様々なバージョンや尺のトラックを揃えておくということは、様々なニーズに対応するという実務面だけでなく、バージョン違いや断片から思わぬ新しいアイデアが生まれるという、クリエイティブな側面でもメリットがあります。とりわけ僕にとって、「全ての自分の持ち楽曲を「完成品」ではなく「仕掛品(しかかりひん)の集まり」と見なす」ことは、創作を枯渇させず楽しい行為であり続けさせるために、とても大事な意味を持っているのですね(コンピュータ・プログラミングの世界にも似たような考え方があるのではないかと思います)。

今日はもう少しトレイラー音楽周りについて書こうかと思ったのですが、この世界は独特かつ奥が深いので、また時間のある時にご紹介しますね。日本にもいらっしゃるかも知れませんが、海外ではトレイラー・ミュージックというジャンルに特化した作曲家とファンが相当数います。僕はそこまで傾倒していませんが、仕事で様々なオファーや情報を頂いているうちにかなりの数のトレイラー・ミュージックに出会い、事情通(笑)になってきました。オーケストラやクワイアを使った「ハイブリッド」「エピック」ミュージックもその火付け役となった上の様な作品から10年経ち、様々な他ジャンルとのクロスオーヴァーを経てさらに進化していますので、それらの最新情報もご紹介できればと思います。

追記:関連ページ

「創造の「仕掛品(しかかりひん)」作り」


これらの記事も併せて読まれています:
    サイケデリック+エピック+ドリーミー、しばし「泣きメロ」 「バージョン・アップ」は永遠に シチュエーションと音楽(Model Electronic サイトリニューアル) Social media network「Go Social(ソーシャル化)」が向かうところ Default Thumbnail「Don’t Stop ‘Til You Get Enough」とマイケルは言い
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Tatsuya Oe Updated: 2024/11/6 水曜日

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No Title
6 February 2026

(2/2) そして、その「(一神教的な文明にある)西洋人が最も難解に感じる世界」は、実は我々東洋人にとってはこうした難解な本を読まずとも「さらっと肌で感じられる」世界だったりする。彼が「無門関」など、禅の公案をいくつも紹介しているのは決して偶然ではない。僕も日々LLMを活用しているが、「言語化の自己ループ」を飛び出て「不思議の環」に到達する人間の知能は、AIが設計する知能とは全く違うということを忘れずに、AIと向き合いたい。

Dark Model – Cold Rain #cyberpunk #soundscape #pulse #timelapse https://www.youtube.com/shorts/oCL8oGS06F8

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5 February 2026

(1/2) その昔「だまし絵」のエッシャーについて書かれた本を色々読んだ時期があった。『ゲーデル、エッシャー、バッハ―あるいは不思議の環』は今でも読み継がれている名著で、現在のAIの設計にも影響を与えたであろう「自己言及」について深堀りしている。ただ、著者が本当に模索していたのは、ここでは説明しきれていない(そして今のAI開発者が見落としがちな)『非言語的な混沌(カオス)の世界』に対する人間の認知の仕組みではなかったかと思う。

『ゲ-デル,エッシャ-,バッハ: あるいは不思議の環』 https://amzn.to/4acWxXV

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4 February 2026

AIや機械学習の普及で、フィールドワーク(野外調査)をしない研究者が増えているという。開花時期の予測や鳥の移動パターンの観察など、データサイエンスが可能にする領域は多く、テクノロジーの貢献は大きい。ただ、それが現場経験の価値を失わせるわけではない。「自然に触れずして自然を研究する」ことに、ワクワクを感じ続けられるかは、その人の取り組み方や動機次第だと思う。音楽も同じようなところがある。

「私はめったに外に出ません」AI時代に野外調査を見捨てる科学者達(Nature) https://www.nature.com/articles/d41586-025-04150-w

https://www.tatsuyaoe.com/microblog/

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