Tatsuya Oe aka Captain Funk/Dark Model - Japanese Blog -
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「ブルース化」は進化の証

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Home>Findings Top > Gereral > 「ブルース化」は進化の証
映画視点音楽解釈
Mar 13, 2010

Blues Guitar目下色々な状況を前向きに進めているところですので、近々皆さんにお知らせすることがあると思います。まあ、音楽に限らず結果として見える形にまで持って行くのは時間がかかるものです。この前ある海外の若手ミュージシャンにも同じ話をしていたのですが、忍耐こそ美徳という感じでしょうか(笑)。最近環境問題やエネルギー問題などで 「サスティナビリティ」という言葉がよく使われますが、地球も自分も持続可能な状態に整えていくことが必要な時代なのかも知れませんね。

音楽にも持続可能な音、そうでない音があると思います。先日知り合いのオーストラリアのダンスレーベルのオーナーから、「過去の音源をリリースしたいと思っているんだけど、自分が関わっているプロジェクトだけに距離が近すぎて出して大丈夫なものか、時代遅れかどうか分からないから、アドバイスが欲しい」と相談されたのですが、音を聴いてみると(自分が聴くのは初めてだからというのもありますが)、元々トレンドや流行の型を意識した音ではなかったので、曲順をアドバイスしただけで、後は何の問題もないよとコメントしました。恐らく初めて聴く人は僕と同じように、「こういう音なんだな」と素直に受け取れるタイプの音だろうと思います。

ダンスミュージックにも革新とマンネリズムがあるように、音楽(もしくはジャンル)というものはそれらを交互に繰り返し、もしくは極端に革新が進んでは自滅し(笑)、全体としては進化なり変化していくものだと思いますが、その一方で、型としては完全に成熟・普及してしまっているが、受け手の側でその型自体の味わい方やその型の解釈の違いを楽しむ行為が進化・変化していくこともあります。これもまた音楽の一つの魅力だと思います。送り手側、演奏する側のあり様が目に見えて進化するわけではないけれども、それを聴く側の環境や認識、時代が変化していくことで音楽そのものも新鮮に見えてくる、そんな体験をすることってありますよね?

一度「ブルース化」(普及~成熟・定形化を勝手にそう呼んでいます)すると、今度は受け手側の変化が送り手側に新たな息吹を与えて「次のブルース」へと進化させる。もちろんその途中過程では混乱や混合、分解など一悶着はあるわけですが、そこに送り手と受け手の相互作用があるお陰で音楽は耐久性のあるもの、強度の強いものに洗練されていくんじゃないかと考えています。

ダンスミュージック、エレクトロニック・ミュージックのそういった「ブルースの生態系(エコシステム)」を具体的に紐解き出すとキリがなくなってしまうので割愛しますが、メインストリームはもちろん、エクスペリメンタルなものですらブルース化しますし、逆に一度ブルース化しないとその先の進化・細分化も望めないとも言えるかも知れませんね。

先日仕事の合間にDVDで見た「キャディラック・レコード」は、Chessレーベルを題材に、黒人音楽が社会的に異質な存在であったところから普及し、白人にフォローされるほどに定形化するまでのヒストリーを描いた映画のなので、まさにポピュラー音楽史上最初の「ブルース化」のプロセス、生態系だと言えます。マディ・ウオーターズを、他の大小のジャンルの先駆者に置き換えてみながら見てみたりすると、また新たな発見があるような気がします。

個人的にはどうしてもレーベル運営、音楽ビジネスという視点で真剣に見てしまいましたが…(^-^;)。


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映画視点音楽解釈

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Tatsuya Oe Updated: 2017/3/23 木曜日

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