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Dark Model「Saga」レビュー紹介&翻訳 第四弾 – 「サーガ・トリロジー」

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Home>Findings Top > Dark Model > Dark Model「Saga」レビュー紹介&翻訳 第四弾 – 「サーガ・トリロジー」
Dark ModelDark Model アルバム・レビュー映画米国音楽解釈
May 13, 2017
Mob Toronto - Dark Model - Saga

Dark Modelのニューアルバム「Saga」についてのニュース/音楽メディアでのレビュー紹介第四弾です。今回はカナダのメディアに掲載された記事をほぼ完全翻訳で紹介します。『Saga』は映画三部作分(トリロジー)に匹敵する、自己設定のための音楽であるという、鋭い視点で書かれたレビューをお楽しみ下さい。

参考記事:第一弾、第二弾、「エピック」解説、そして第三弾

Contents

  • 1 「今」に対する強迫観念を捨てて、自分の時間軸を真ん中に据える
  • 2 「『Saga』は映画三部作分(トリロジー)に匹敵する」 – Mob Toronto(カナダ) レビュー
  • 3 自分と世界を設定するための音楽
発売から一ヶ月半、現在もDark Model「Saga」のレビューが続々掲載されています。嬉しいのはどのレビューも個性的で、それぞれのライター/ジャーナリストの深い洞察が盛り込まれていること。僕本人の狙いや思いとかなり合致している部分、またそうでない部分を含めて、読み物としてとても興味深い記事にまとめて頂いているレビューに遭遇すると、時間をかけてこのアルバムを作った甲斐があった思うと同時に、ここまで真剣に音を聴いて頂いている以上は、今後も創作に一切妥協が許されないなと身が引き締まる思いです。

「今」に対する強迫観念を捨てて、自分の時間軸を真ん中に据える

もちろんこれまでも手を抜いて自分の作品をリリースしたことはないですが、このソーシャルメディア全盛のご時世では、しっかりとした思考に基づいて中身の濃いもの、耐久性のあるものをこしらえるよりも、日々のツイートや投稿のネタを提供するための手軽なコンテンツを用意することに意識が向きがちです。いつ仕上がるか分からない作品に寡黙に取り組んで疎外感にとらわれ、焦りを感じるくらいなら、今すぐソーシャル・メディアにアップできる写真や気の利いた一言を探した方が「人気者で居続けなければいけない」という強迫観念や執着心に応えることが出来る。そういう風潮があるのは確かだと思うし、またメディアの方も人々のそういった心理的な弱さに訴える(言い換えれば「つけ込む」)ように巧妙に作られています。仕事としてどちらを大事にすべきなのかは人によって違うでしょうが、少なくとも自分は前者の方でいたい。

昔どこかで読んだ仕事論に関する本で、「時間をかけた手作りのシチューよりも、温かいインスタント・カップスープを出せ」といった主旨のことが書かれていました。これは当たっている場合もあるけれども、大事なのは自分の出しているカップスープがインスタント(一時しのぎ、とりあえず)なものだという自覚があるかどうかです。インスタントやジャンクフード「しか」作れないし食べたことがない、またそれでも構わない、という環境に自分を持っていってしまうのはいとも簡単だけれど、それはとても残念なこと。「一時しのぎ」の連続で過ごし終えられるほど人生は短くはない。過剰な執着や強迫観念は捨てて、どっしりと、自分の時間軸をど真ん中に据えて行きましょう。

「『Saga』は映画三部作分(トリロジー)に匹敵する」 – Mob Toronto(カナダ) レビュー

さて、今日紹介するのはカナダの音楽系ウェブサイトMob Torontoからの「Saga」レビューです。この記事はDark Model関連のウェブサイトやプレスリリースからの引用やコピー&ペーストではない、完全にライターの書き下ろし文章からなっていて、その内容の濃さと視点の面白さに思わず唸りました。日本語で読みやすくするために意訳した部分もあるので、原文も参考にしつつお楽しみ頂けると嬉しいです。僕の解説はページ下の脚注につけたので、そちらを参照下さい。

「もし『一枚の絵は一千語に匹敵する』[1]”A picture is worth a thousand words”は日本語では「百聞は一見にしかず」というのならば、Dark Modelのアルバム1枚は壮大な映画の三部作分(トリロジー)に匹敵する。スピードをキメた『ロード・オブ・ザ・リング 三部作』[2]”The Lord Of The Rings Trilogy on … Continue readingを考えてみるといい。私がたった一つの映画(作曲家が何か映画から着想を得ることがあるにしても普通は一つだ)ではなくて『三部作』とあえて言うのは、 従来型の作曲家達とは違って、Dark Modelのタツヤオオエは、あたかも1曲1曲ごとにさまざまな人物を登場させ、感情を表現し、そしてそれらの動きのディレクションを行っているかのように見えるほど数多くのテクスチャーを用いて音風景を満たしており、それこそ気が遠くなるような仕事に取り組んでいるように思えるからだ。この作業は一人の映画監督が行う仕事とそう変わらない。」

「鋭い映画鑑賞者であれば気付かされるだろうが、我々の目の前のスクリーン上で展開する瞬間瞬間が本当は幾つもの職人の技術、パフォーマー、そして細かな断片的要素から出来上がっているにも関わらず、見ている側がその瞬間に察知するのは往々にしてニ、三の要素のかたまりでしかない(一つであることすらある)。いずれにせよ根底に流れているのは、一つの空想的なストーリーだ。あなたがDark Modelを聴いた時に体験するものは、それに近い。Dark Modelの楽曲の場合は(目ではなく)耳で、そういった感覚に没頭することが出来る。」

「Dark Modelの新作のタイトルは『Saga』だが、これほど適切なネーミングはないだろう。それぞれの楽曲はリスナーを壮大な人生や死の探索へといざない、そこではあなた自身がヒーローとなる。もしあなたが征服の旅へと出かけるテーマ・ミュージックを探しているなら、もう他は探さなくていい。このアルバムはランニングマシンでのジョギングを、ミドル・アース(中つ国)[3]これもトールキン「指輪物語(The Lord of the Rings)」からの引用です。ウィキペディア「中つ国」に向かって突き進む決死のランニングに変えてしまう。ホンダ・シビックに乗って、冷えたビールがぬるくならないうちにハイウェイをすり抜けコテージ(山荘)へと向かう。そんな(悠長な)あなたのドライブを、恋人に縛り付けられたミサイルが発射しないうちにアストン・マーティンをすっ飛ばして彼女の救出へと急ぐ、時間ギリギリのレースへと変えてしまうだろう。[4]これは何かの映画のシーンの引用なのかも知れませんが、ちょっと思いつきません。」

自分と世界を設定するための音楽

「そんな感じだろう?我々がヘッドフォンを付けてワークアウトをしている最中、もしくは赤の他人に囲まれ地下鉄に乗っている最中に、音楽を聴く理由が他にあるだろうか?目の前の現実を離れて、何かになりきり、ここではないどこか他の場所に行くために音楽を聴く。Dark Modelの音楽はそういう目的に最高に適している。1曲1曲で示される彼の演出力、はっきりと分かるその音楽的資質によって、Dark Modelの音楽を聴くと大画面でアクション/アドベンチャー映画を見ているのと同じ満足感を体感出来る。皆さん、それは稀有なことだ。」

「全ての映画にはキャッチフレーズがあるが、Dark Modelの『Saga』にも『Unleash Your Inner Hero(心のヒーローを解き放て)』というキャッチフレーズがある。Dark Modelが売っているのは音楽ではない、コンセプトだ。ヒーローとしてのあなたがコンセプトなのだ。あなたが体験するのは『音楽のバーチャル・リアリティ』に限りなく近い。私自身、これを聴きながら、自分が書いているものがブログではなくて、私の子孫に届けられる、神秘的な長編の歴史書であるかのような気分になってくるのだ。その歴史書では、私が暴君を倒すために巨大な軍隊を率いて大衆を解放しようと試み、彼を抹殺するところまでは成功はするものの、最終的にはその暴君の息子に捕らえられ、はるか遠い惑星に追放されてしまう、といった出来事が綴られる。その後、私の子孫が鍵となり、暴君の帝国を完膚なきまでに破壊し、長く待たれていた銀河系の平和の時代が訪れる…。Dark Modelを聴く体験というのはこういう感じではないだろうか?」

「だから、次の指示に従って欲しい。あなたの全知識とパワーの元(=Dark Modelの音楽)へと向かい、神の聖なる音を手に入れるのだ。そうすればあなたは自分自身の中に生来宿るものを解き放つことが出来るだろう。頼むから早く…、あなただけが我々の頼りだ。[5]これは恐らく1977年の映画「スターウォーズ」でのレイア姫のセリフ “You’re my only hope.” からの引用だと思います。」

MobToronto - Dark Model - Saga

脚注[+]

脚注
↑1 ”A picture is worth a thousand words”は日本語では「百聞は一見にしかず」
↑2 ”The Lord Of The Rings Trilogy on speed”とあるので、翻訳の様な意味になるのだと思います。僕はスピードとかその手の類のものに一切興味も知識もないので、例えの妙が今ひとつ分かりません。ちなみに映画「ロード・オブ・ザ・リング」はまだ一作もきちんと通して見たことがなく、音楽も思い出せない(笑)。とはいえ、この「三部作」を使った著者の例え方は非常に気に入っています。
↑3 これもトールキン「指輪物語(The Lord of the Rings)」からの引用です。ウィキペディア「中つ国」
↑4 これは何かの映画のシーンの引用なのかも知れませんが、ちょっと思いつきません。
↑5 これは恐らく1977年の映画「スターウォーズ」でのレイア姫のセリフ “You’re my only hope.” からの引用だと思います。


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