Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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持たない技術

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ビジネス/キャリア視点
Nov 16, 2007

あるCM音楽のフィニッシュ作業(MA)があり、六本木のスタジオに行ってきました。スタッフの皆さんの思い切りの良いジャッジのお陰で、今回もかなりエッジの立った仕上がりになったのではないかと思います。

僕はCM音楽の制作も頻繁に手掛けているように聞こえる(というか周囲にも時折言われる)のですが、これはたまたま制作チームの皆さんと以前から親しくさせて頂いていて、かつ姿勢として賛同出来る部分が大きいからなんです。僕がお付き合いさせて頂いているディレクターやプロデューサーの方達は、「○○に似た曲を作って欲しい」みたいな、クリエイターとしての意欲が減退するようなことを絶対言わず、コンセプトからとことん納得行くディスカッションが出来ますが、一般的にCM音楽や映画音楽など「映像に音をつける」世界では、そういった非情な依頼が日常茶飯事であろうこともよく理解しています。なので、そういった自分に負荷をかけそうなお仕事は(後で迷惑をかけないように)、はじめから受けないようにしています。

人からは器用で多芸だと言われることもありますが、実は器用ではありません。たまたま幾つかの事は自分の興味範囲の中で試行錯誤しているうちに何となくスキルが身に付いただけであって、実は興味のないことや得意でないことには全く興味が沸かない性格なんですね。集中できないので仕事中に音楽を聴くことは殆どないし、パソコンのテレビチューナー以外にいわゆるテレビが映るマシンを持ってない。テクノロジー系のガジェットにも全く興味がありません。

「捨てる技術」じゃなくて、「(初めからモノを、興味を)持たない技術」の方が大事なんじゃないかと思うんですね。


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Tatsuya Oe Updated: 2015/10/18 日曜日

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No Title
20 December 2025

何事も経験を積むことは大事だけど、経験を積んだことで「何をすべきか」じゃなくて「何をすべきでないか」が先に浮かぶようになって、結局進めなくなったり、リスクを冒せなくなったら意味がない。知識や経験を得るほど臆病になり、快適領域でものを考え、バカなことをしなくなる。それを防ぐ一つの方法として「好奇心を持ち続ける」ということがあると思う。「これは自分の領域じゃない」と関心を限定しすぎない。ただし、噂話とかゴシップとかじゃなくて(笑)。

THE CURIOSITY GENE(好奇心の遺伝子) https://youtu.be/HhPZ7yx8ttg

No Title
19 December 2025

当然ながら、自分の作った曲の中でも、動画のアイデアが浮かびやすいものとそうでないものがある。音でストーリーや感情を伝える行為と、動画でそれらを表現する行為は、必ずしも相性が良いとは限らない。特に時間の制約がある場合はなおさら、ふさわしい音楽にも制約が出てくる。目下、「ショート動画を作りやすい曲」を選んでいるのだが、他の名義に比べてOEの曲は選びやすい曲が多いかも知れない。

OE – Speed pf Love (Short Edit) https://youtube.com/shorts/UjFCxGBHI0w

No Title
18 December 2025

「時間の使い方」についてのノウハウはあちこちで耳にする。だが、その大半は時間を「いかに効率良く使うか(How)」という話に終始している。果たしてジェームス・ダイソンは時間を効率的に使って、試作機を5,000も作っただろうか?ピカソが5万点もの作品を遺したのは、タイパを意識したからだろうか?一流のアスリートや演奏家はどうだろう?彼らは時間の効率を追ったのではなく、自分が何をすべきか(What)を絞り込み、それに「惜しみなく時間を使った」。

セネカ『人生の短さについて』 https://amzn.to/49iWNp0

https://www.tatsuyaoe.com/microblog/

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