Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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音楽から「耳」を置き去りにしないために

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テクノロジー視点音楽ビジネス音楽解釈
Jul 4, 2011

ビジュアルな要素が先行して音楽が聴かれる時代にあって、耳だけから世界観や物語を膨らませていく音楽本来の楽しみ方が失われていくのは少し勿体ない気がします。「音楽の伝え方・聴かれ方を考える」こともクリエーションの一環として、積極的に模索すべき時代に差し掛かっているのかも知れません。

Contents

  • 1 「目を使うこと」が先行する時代の、音楽のあり方
  • 2 「音楽の伝え方・聴かれ方を考える」こともクリエイティビティ
今回新たに captainfunkofficial.com というページを立ち上げました。11日のリリース楽曲の試聴サンプルを掲載することがひとまずの目標でしたが、徐々にこのtatsuyaoe.com とは内容を変えつつ、新URLではCaptain Funk の音楽をより多く聴いてもらうことに意義を絞って展開していきたいと思っていますので、両サイトとも引き続きお付き合いお願いします。

「目を使うこと」が先行する時代の、音楽のあり方

ITの世界では様々な技術的な進歩・チャレンジがあれど、またモバイルやスマートフォン&アプリがかなり浸透したとはいえど、未だインターネットに接触する時の手段としてはFirefoxやIE(Internet Explorer)等に代表されるブラウザが根強いですよね。そればかりが原因とは言えませんが、Youtube などを介した動画配信の定着もあって、この10年位音楽を「耳本位で聴く」習慣がどんどん薄れてきた気がしています。PV(プロモーション・ビデオ)文化はそれこそ80年代のMTV黎明期からあったにせよ、多感な時期に、耳から入って来る情報中心に音楽を楽しんで過ごしてきた自分としては、動画であれ、グラフィックであれ、はたまたsoundcloudの様な波形であれ、ここ最近の「視覚的要素(=目を使うこと)なしには伝わっていかない」音楽のあり方に少し違和感を覚える時があるんです。もちろん動画配信サイトは音楽を伝えるにも非常に便利だし、視覚的要素から新しい音楽や流行が生まれる動きにも常に注目はしているのですが、その習慣の変化によって耳だけから世界観や物語を膨らませていく音楽本来の楽しみ方が失われる可能性があるとすれば、それは勿体ないことだと思うのですね。

音楽にせよ、映画にせよ、エンターテインメントは五感を総動員するほどのダイナミックな感動を生むところが醍醐味ではあるにせよ、やはりそれぞれの表現形態によって「五感の重心」なり「主役」は本来存在するはず。音楽であればそれが耳であるのが当然、と言いたいところですが、自分が映像を意識した音楽作りも本来好きなせいか、また上記の様な世の中全体の趨勢なのか、このところ何か耳の地位(笑)が下がっているように感じる機会が増えました。地位はまあいいとしても、音楽単体から本来得られる想像力(ワクワク)を、視覚的要素を加えることで却って減退させるような伝え方を自ら率先して行うのはできるだけ避けたい、という思いは少なからずあります。

ただ、そういったジレンマに対する答えを自分なりに出せているかというと大いに疑問が残るんですね。「耳から生まれる想像力を損なわないような、インターネットでの音楽の伝え方って何だろう?」というのは非常に素朴な疑問のようでいて、実は音楽に携わる人間はもっと真剣に試行錯誤していかなければいけない課題の一つのような気がしています。

「音楽の伝え方・聴かれ方を考える」こともクリエイティビティ

先日David Gray(デヴィッド・グレイ)というシンガーが新作をグルーポンを使って限定販売するというニュース(at Music Ally)が出ていました(日本でもこれに追随する事例は今後出てくるでしょう)。上の「耳の問題」とは若干フェイズが異なりますが、売り方含めて「音楽の伝え方」を模索・試行錯誤することも、今やミュージシャンやレーベルが行うべき仕事の一つとして非常に大きな部分を占めているということを示す一例だと思います。

アイデア勝負の「知恵比べ」的な側面もあるでしょうし、商魂逞しいとか、時流に乗っていて巧いという傍観者的な見方も出来るかも知れませんが、こういったマーケティング的な部分も含め、また上に書いた様な、習慣の変化によって生まれた課題も含めて、「(自分の)音楽をどう伝えるか」をあらゆる角度から考えながら試していくことが、今音楽に携わる人間に必要とされている「クリエイティビティ」なのではないかと感じるんです。とても大雑把な表現をすれば、音楽を作る以上、それを取り巻くコミュニケーション全てが試行錯誤の対象であり、創造性を付加しうる要素になりうるということでしょうか(=コントロール出来る、という訳ではもちろんありません)。音楽に限らず、「ものを作る」という狭義のクリエイティビティだけで自分の居場所が確保出来るような生産活動なり職業は21世紀もはや存在しない、と言えるかも知れません。

映像をセンセーショナルに絡めることによって音楽を伝える方法もよし、人道的な行動やショッキングなツイートで話題を呼ぶもよし、音楽はそもそも人間が作るものですから、人間の活動の森羅万象や人間そのものへの関心が音楽への関心に流れ込み、また流れ出していくものです。これはプレスリーがセンセーショナルに腰を振って一世を風靡した時代から変わっていないと言えば変わっていませんし、「五感の中で耳に入ったのは最後」というような音楽は大昔からあると思います(「耳だけを通過しないで消費されていった音楽」すらあるかも、笑)。しかしながら、ロックスターやLady Gaga ならずとも、音楽に関わる人間一人一人が社会のありよう(生態系/エコシステム)の中で音楽や自分の存在がいかに作用するかを考える機会、また社会の一構成要素として、音楽もそれを楽しむ側も相互に活かし活かされあう存在であることを意識する局面がこれほどまでに増えた時代はかつてなかったように思います。

そんな時代にあって、最も自分らしく(=違和感がなく、得意で)、また長く伝えていける音楽の伝え方ってどういう方法が考えられるだろう、と試行錯誤している足跡が、今日ご紹介したCaptain Funk Official のサイトであったり、数年前立ち上げたショップであったり、またModel Electronic のサイトであったり、ソーシャルメディアの各アーティスト・ページだったりするのですが、前述したように、正解はまだまだ先にあるように感じています(そもそもゲームのルール自体が流動的ですから、正解はないとも言えますが)。センセーショナルなPVを作ったり、グループ購入サイトでCDを瞬間販売して話題を稼ぐことは、少なくとも当面の自分にとっては最適解ではありませんが、引き続き自分なりの方法、ゲームのこなし方をポジティブに模索し続けていきたいと思っています。

最後に、先日読んで興味深いと感じた CD Baby 創業者のDerek Sivers(デレク・シヴァーズ)のインタビュー(at music think tank)を紹介しておきます。起業を含めて、物事を始める(もしくは続ける)際に “The two directions you should be very aware of in everything you do is whether this excites you or drains you.”、つまり「それが自分をワクワクさせるかうんざりさせるかで自分のすべき事を選ぶ」というのは、シンプルなれど究極的に大事なことだと思います。


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