音楽の「核心部分」と「ハッタリ」:オリジナリティとクオリティについて
独創性(オリジナリティ)とクオリティのバランスをどう取るかというのは難しい問題です。アメリカの映画やCM等で使用する音楽の世界では、サウンドのクオリティが低い事は音楽的な「個性」や「独創性」の言い訳にはならない反面、強烈な個性はあまり問われないように思います。
独創性(オリジナリティ)とクオリティのバランスをどう取るかというのは難しい問題です。アメリカの映画やCM等で使用する音楽の世界では、サウンドのクオリティが低い事は音楽的な「個性」や「独創性」の言い訳にはならない反面、強烈な個性はあまり問われないように思います。
本当のプロとしてキャリアを開拓し人生を全うするには、アーティストであれコンポーザーであれ、多様性/多作である事とクオリティは、どちらが優先されるという問題ではなくて、どちらもマストの「両輪」に過ぎないという確信に至りました。
NHK BSプレミアム「極上美の饗宴」で使用された、曾我蕭白「雲龍図」をテーマに作られた映像のための音楽を制作しました。アートディレクター、タナカノリユキさんとのコラボレーションです。
最近の楽曲使用事例を紹介します。ファッション誌ELLEブラジル版、イギリスWallpaper、オプラ・ウィンフリー・ネットワークなど。
Epic, Futuristic, Dark をテーマにした “Dark Model” というプロジェクトを新たに作りました。
Model Electronicウェブサイト・リニューアル、資生堂アジア「ホワイト・ルーセント」のCM楽曲提供、そしてフランスのエレクトロ・アーティストDigikid84「You Got To Groove」のCaptain Funk リミックスなど、最近の活動状況をお知らせします。
近況報告です。米国オプラ・ウィンフリー・ネットワークの番組、スケッチャーズなどのCMに楽曲をライセンス提供した事例を紹介しています。
最近の楽曲制作・ライセンス事例を紹介します。Digikid84リミックス(フランス)、化粧品ブランドのCM音楽制作(アジア)から、Playstation, XBoxゲーム関連、ファーストフード、フットウェア・ブランドのプロモーションへの楽曲ライセンス(アメリカ)まで。
ソーシャルメディア華やかなりし昨今、音楽の「伝え方・伝わり方」は激変すれども、音楽を創り、奏でる人がいることとそれを楽しんでくれる人がいること、そのシンプルでストレートな関係自体はこれからも変わることはありません。その関係を断絶させず、一層豊かなものにしていくことが、僕の音楽活動の基本形です。
僕が言う「めんどくささ」は、多かれ少なかれ誰もが持つ優劣(排他)意識と関係している。優越感は往々にして「コンプレックスや恐怖から身を守る、仮の鎧」でしかない。本当は自分が乗り越えないと解決しない「心の課題」なのに、それを他人や社会との比較問題にすり替えて「解決した」と脳に言い聞かせる。文化や権力、メディア、つまり「文明」はそういったヒトの脳のメカニズムの弱点を利用して、我々に錯覚を起こさせる「からくり装置」と化すことがある。
第二次世界大戦時にドイツが使っていた暗号機「エニグマ」はアラン・チューリングの評価の高まりとともに有名になったが、「音の暗号機」とも言えるヴォコーダーの技術も同時期に米国で開発が進み、秘話システムSIGSALYとして重宝された。その後SIGSALYの技術や特許がそのまま楽器としてのヴォコーダーに使われたわけではないようだが、どちらも1930年代にベル研究所が開発した”The Voder”が原点とされている。世界初のロボ声をどうぞ。
(めんどくさくない方の)ジャズ評論家テッド・ジョイアが「音楽業界のヒーローと悪役の見分け方」という記事を書いていた。僕は音楽” 業界人”ではないのでどちらのタイプとも交わる機会は殆どないが、悪役の一つに「音楽のことを”コンテンツ”と呼ぶヤツ」を挙げていたのには笑った。さらに言えば、音楽を「データ」と呼ぶ輩は僕の中の警報器が鳴る。これはモラルやリテラシーというよりも、「センス(感性)」の問題だと思う。