Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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Another Setting(音楽のルール、モード、もしくはテーマ設定)

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Home>Findings Top > Gereral > Another Setting(音楽のルール、モード、もしくはテーマ設定)
フェイバリットロック(80's)視点音楽ビジネス音楽解釈
Apr 27, 2009

音楽を作る、ダンスミュージックを作る、サウンドデザインを行う、どれも等しく「作曲」とは呼ぶものの、その根底にあるルールやセッティングはかなり違ってきます。

Vinyl Records

ここ数日、外部から依頼を受けた制作の仕事を行っていました。所謂作曲やリミックスの仕事とは違ったサウンドデザイン的なセンスが必要な内容なので、別のクリエイティビティが刺激されています。

音楽を作る、ダンスミュージックを作る、サウンドデザインを行う、どれも等しく「作曲」とは呼ぶものの、その根底にあるルールがかなり違うんですね。ダンスミュージックの中でもある程度ジャンルのルールに順ずるもの、またそうでないものによってもアプローチの仕方は変わってきます。例えば「ハウスを作る」と言えばその時点で前提となるルールやモードがかなり存在しますが、「Captain Funkを作る」際のルールはそこまでタイトではない、というより、僕の中で実は毎回タイトにルールを設定していたとしても、皆さんがCaptain Funkを聴く際にそのルールやモードを(「ハウスを聴く」時の様な仕方や強度で)意識する訳ではないですよね。

ルールやモードというのは、それを守るにしても、あえてそこを外してズラすにしてもクリエイティビティが問われるのだと思います。規則通りに音楽を作ることが退屈でクリエイティブでないとは全然限らないし、規則を外せば必ずしも面白い作品になるわけでもない。むしろ相手に全く規則性(ノリ、セッティング、世界観、空気)が伝わらない無軌道な、散漫なものになるとすれば、それは作った人間のルール設定、テーマ設定が甘いからとも言えるかも知れません。ノイズミュージックや実験音楽であっても文脈はもちろんありますし(というか、むしろその文脈=「芯の強さ」が浮き彫りになる)。

DJも同じ様な事があてはまりそうです。保守的な選曲になれば安全ではあるが一本調子で(ライブ感のない)予定調和なものになり、起伏をつけすぎるとその波の変化にリアルタイムに乗り切れないサーフィンや船酔いをオーディエンスに強いることになる…。顔が知られているDJならそこを若干見逃してもらえたりしますが、それに慣れてしまうと海外や別のシチュエーションで撃沈する可能性があるので、僕らプロこそ気をつけないといけない部分だと思っています。

リアルタイムであれど、時差があれど、送り手と聴き手はそういった様々な世界観のセッティングのチャンネルを共有しているということなんでしょうね。所謂「キャッチー」とかポップと言われる音楽や、聴き手を瞬時に引き込む音楽は、そこのセッティング合わせ、チャンネル合わせのためのトリガーをリスナーがアクセスしやすい形で用意している、またそういう懐の広さをを持っているということなんだと思います。

もちろん、そのトリガーになる要素はあまりに多岐に渡っていて、また全てを把握・予測できるはずもないところ、そしてトリガーの感じ方も様々なところが、また音楽の奥深さということでしょうね。

今日のタイトルと同じタイトル名を持つThe Durutti Columnのアルバム“Another Setting”は、時々引っ張りだして聴きたくなる名作です。


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Tatsuya Oe Updated: 2018/5/15 火曜日

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22 December 2025

遅ればせながら「ショパン国際コンクール」のドキュメンタリーを観た。1位を獲ったエリック・ルーの演奏スタイルが非常にアメリカ的なのが印象的だった。僕はこれまで、コンクールやコンテスト、ランキング、オーディションといった、他人による優劣の判断や評価システムに対して猛烈な反発心があって、それをバネに生きてきたところがある。演奏者の方々にはコンクールを一つの通過点と捉え、「自分が音楽と演奏を好きでいられること」を最優先に、邁進してほしいと思う。

【ショパンコンクール】審査員の発言に波紋「音楽のためではなく、拍手のために弾いている人もいる」 https://youtu.be/Ja3znTbQZkk

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20 December 2025

何事も経験を積むことは大事だけど、経験を積んだことで「何をすべきか」じゃなくて「何をすべきでないか」が先に浮かぶようになって、結局進めなくなったり、リスクを冒せなくなったら意味がない。知識や経験を得るほど臆病になり、快適領域でものを考え、バカなことをしなくなる。それを防ぐ一つの方法として「好奇心を持ち続ける」ということがあると思う。「これは自分の領域じゃない」と関心を限定しすぎない。ただし、噂話とかゴシップとかじゃなくて(笑)。

THE CURIOSITY GENE(好奇心の遺伝子) https://youtu.be/HhPZ7yx8ttg

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19 December 2025

当然ながら、自分の作った曲の中でも、動画のアイデアが浮かびやすいものとそうでないものがある。音でストーリーや感情を伝える行為と、動画でそれらを表現する行為は、必ずしも相性が良いとは限らない。特に時間の制約がある場合はなおさら、ふさわしい音楽にも制約が出てくる。目下、「ショート動画を作りやすい曲」を選んでいるのだが、他の名義に比べてOEの曲は選びやすい曲が多いかも知れない。

OE – Speed pf Love (Short Edit) https://youtube.com/shorts/UjFCxGBHI0w

https://www.tatsuyaoe.com/microblog/

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