Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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コロナが連れてきた、奇妙なユーフォリア(高揚感)

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米国視点近況
Jun 10, 2020
Bubble

Contents

  • 1 経済活動再開とは別次元で進む「金融バブル」
  • 2 違和感を感じたら「反応する」

経済活動再開とは別次元で進む「金融バブル」

ニューヨーク市も昨日から経済活動が再開されました。僕自身はまだ活動範囲をコロナ渦以前に戻すつもりはないですが、クオモ知事のリーダーシップの下、この3か月で感染拡大を劇的に抑えることは出来たのは良かったと思います(しばしば指摘しているように、決して日本と比較してはいけません!)。ただ、国全体としてみれば感染の拡大が収まったとは決して言い難いし、それより何より個人的に関心があるのは、このところ続くアメリカを取り巻く経済面での矛盾が、コロナ騒動によってさらに傷口を広げてしまっていることです。一言でいえば「金融バブル」です。

好景気だったここ数年の間ですらトランプはFRBに(議長パウエルへの人格攻撃を含めた)圧力をかけ、過度な低金利を強要してきましたが、3月に本当に経済的な危機がやってきて、その金融緩和の流れに拍車をかけざるをえない事態に陥りました。その「大盤振る舞い」ともいえる財政出動、金融緩和のおかげで数えきれないほどの雇用やビジネスが守られたことは確かですが(その成果は手に取るように分かります)、別の方面では余剰資金が湧き出して投機マネーとして暴れ始めています。証券市場は潤沢に水を張ったプールでじゃぶじゃぶ泳いでいるような活況ぶり。政府、というかトランプが周囲を恫喝している限りこのプールが干上がることはないという、つい先日コロナで大失敗したはずの悪性の「アメリカ例外主義」という名の自惚れがここでも災いしていると言えるでしょう。

とはいえ、コロナ渦対応の日米の圧倒的な違いと異なり、財政や金融を取り巻くこの奇妙な状況は残念ながら日本もあまり変わらないと思います。財政出動がアメリカに比べて物足りない印象を受けるものの、余剰資金が証券市場その他で暴れまわっていることは日々ニュースで皆さんもご存じのことでしょう。これで強烈なインフレが起こって生活者に跳ね返ってこないのは、皮肉にも「流動性のわな」が慢性化しているおかげ(=つまり、ずっと前からシステムが破綻しているから)かも知れません。日銀という「過保護な親」が市場に介入しすぎて健全な自浄作用が効かない分、日本の金融市場は「アメリカよりも行儀良く見えるが、実はもっと壊れているドラ息子(上場企業)の集まり」のような様相を呈しているとも言えますね。次に起こる悲劇が恐ろしすぎて、「夢よ醒めないで」とばかりに子離れも親離れも出来ない状態が長く続いています。

違和感を感じたら「反応する」

僕は彼ら政治家や銀行を悪者扱いしたいわけではありません。ヘリコプターマネーが嫌いな人はいないし、誰だって仕事が無いよりある方がいい。また、オポチュニティ(機会)を求める人には積極的にそれが創られ、結果を出した人が評価される世の中であって欲しい(余談だが日本に足りないのは正にこれ)。ただ、世の中に「違和感のある動き」があればそれを注視しながら、自分なりに対策を練っておけるだけの知識や体力、そして時間的余裕を備えておく必要があると思うのです。どんな時代であっても私利私欲に満ちた悪辣な為政者や無能な経営者は必ず存在する。大事なのはどう違和感を察知し行動するか、つまり「自分がどう反応するか」であって、その責任は常に僕らの手の中にある。

というわけで今日紹介する一冊は、カナダ出身の経済学者ジョン・ケネス・ガルブレイスの『バブルの物語(原題:ショート・ヒストリー・オブ・ファイナンシャル・ユーフォリア)』。90年代初頭に出版された時この本には「暴落の前に天才がいる」というサブタイトルがついていました。ここでいう天才は「バブルに拍車をかけるペテン」「奈落の底に落ちた時代の寵児」という皮肉が込められているのですが、興味深いのは80年代レーガノミクスの下で様々な業種のビジネスに手を染めメディアに登場し、自己顕示の極みにあったドナルド・トランプが既にこの本の「天才リスト」にエントリーされていること(笑)。この20世紀を代表する「経済学の巨人」は本書の中で、「何でシティバンクなどの銀行はトランプみたいな奴にホイホイと金を貸してしまったんだ…。」と嘆いています。

ガルブレイスはルーズベルト、トルーマン、ケネディなど民主党大統領のブレインだった人で、 ミルトン・フリードマンらを支持する共和党寄りのインテリ達やリバタリアンからは批判も受けたようですが、思想の左右はともかく、ガルブレイスのように「早期に違和感を感じ、警鐘を鳴らす少数派」がいなかったら、アメリカだけでなく、日本もとっくに(さらに?)破綻していたのではないかと思ったりします。もちろん、そういった警鐘が耳を傾ける価値があるものか、それとも単なる狼少年の囁きなのかを見極める責任は僕ら自身にあります。

「政府やメディア、詐欺師の言葉を鵜呑みにせず、歴史から学び、あなたが状況を判断して決めなさい。」この本で彼が伝えたいのはこれだと思うのです。2020年後半は決断と行動の連続で忙しくなりそうですね。

ジョン・ケネス・ガルブレイス 『 バブルの物語』


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Tatsuya Oe Updated: 2024/11/6 水曜日

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