Tatsuya Oe (Captain Funk/Dark Model) - Japanese Blog -
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音楽ビジネスでのキャリアの作り方とエコシステム(生態系)

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ビジネスガイド書籍視点解決法&ノウハウ音楽ビジネス音楽出版音楽制作
Feb 7, 2015
Business System

音楽ビジネスを取り巻く「エコシステム(生態系、循環系)」は今やミュージシャンごとに異なり、一つの正解というものはありません。大事なのは自分の音楽がどう聴かれ、どう拡がり、どう使われることによってその結果何が生まれるのかという、自分のエコシステムをしっかりと解剖して向き合うことです。

(この投稿は前回の「彼を知ればこそ己を知る -Part 1-」の続編です。
[追記]2024年10月、一部内容を更新しました。)
Business System
先日興味深い本を読みました。マドンナ、最近はU2のマネージャーでもあるGuy Oseary(ガイ・オセアリー)氏が十数年ほど前に出版した「On the Record」という本です。恐らく「Off the record(オフレコ)」や音楽のレコードと意味をかけて作ったタイトルだと思いますが、アーティスト・作曲家、プロデューサー、レコード会社A&R、弁護士などを含む、アメリカ(その他含む)音楽業界での伝説的な人物150人に行ったインタビュー集です。

Contents

  • 1 ミュージシャンのキャリア・メイキング
  • 2 音楽を職業として選ぼうとしている方へのアドバイス
    • 2.1 制作について
    • 2.2 ビジネス面1
  • 3 自分と音楽を取り巻く「生態系(エコシステム)」を知る
  • 4 ミュージシャンの数だけ生態系がある

ミュージシャンのキャリア・メイキング

特筆すべき点は、インタビューの質問群が普段音楽雑誌で見かけるような内容とはかなり異なること、また誰に対しても同じ質問のフォーマットでインタビューを行っているところ。「これまでにインスパイアされたメンターはいますか?」「音楽業界での最初の仕事は何ですか?」「どういった資質のおかげで現在あなたがいるポジションに辿り着けたと思うか?」「このビジネスに入り込みたい人にアドバイスを10挙げて下さい」など、質問のコンセプトをキャリア・メイキングという観点にほぼ絞り込んでいるところが非常に珍しいと思います。

僕が共感できたのは、スティーブン・タイラーからマイケル・ジャクソン、ファレル・ウィリアムス、ダニー・エルフマンまで、普段外から見えているイメージ、キャラクターは違えど、皆大真面目に、正面からこれらの質問に答えている姿勢です。インタビュアーであるGuyのナビゲーションの上手さも手伝ったと思いますが、「う~ん、何かうまく行っちゃったんだよね~」みたいなすっとぼけた(好意的に解釈すれば照れ隠しな)返答や、逆に皮肉やジョーク混じりで読者にはあまり有益でない返答をしているミュージシャンは殆ど皆無です(普段大雑把でラフに見えるアメリカ人は、こういう部分に関しては、ある意味我々日本人よりもずっと生真面目なところがあります)。

現役のミュージシャン、ミュージシャン志望の人はもちろんのこと、インタビュアーの仕事をされている方もインスパイアされるところのある一冊なのではないかと思います。「告白します」というタイトルで訳本も出ているようですので、Amazonなど参考にして下さい。

音楽を職業として選ぼうとしている方へのアドバイス

さて、自分がもし同じ質問を受けたらどう答えるかですが、対象を「音楽を一生のキャリアにすると覚悟を決めている(このご時世珍しい)人」だけに絞って、3点だけ紹介します。続編はまたの機会に。

制作について

自分一人で完全に曲を仕上げられるようにスキルと耳を養うこと。本業がヴォーカリストであれドラマーであれ、他のパートのプレイヤーがどういう音を奏でているのか、エンジニアがどこに注意を払い、果ては最終的にどこをリスナーが聴いているのかを自分なりに掴み取る力をつけるには、全てのプロセスを自分でこなしてみることが必須だと思います。技術的にそれがとても難しかった20年前にはこういうアドバイスは出来なかったと思いますが、今はDAWと幾つかの楽器さえあればお金をかけなくても環境は十分に作れるわけですから、是非やってみて下さい。

自分一人で作ったミックスを他人に聴かせる必要は必ずしもありません。最終的にはバンド仲間や自分より優れたプレイヤーに弾き(歌い)直してもらえば良いし、ちゃんとしたスタジオでエンジニアと仕事出来るならそこでブラッシュアップすれば良い。重要なのは一人で完パケることではなくて、他の人の仕事を理解して、「森を見る力、木を見る力を養う」ことです。

ビジネス面1

音楽出版についてよく理解しておくこと。メディア形態、業界編成やビジネス慣習の変化が絶え間なく起こっている2015年現在、音楽出版のオペレーションの現状やトレンドを日本語の情報だけでキャッチアップするのは残念ながら不可能です。日本は著作権、音楽出版のフレームワークがよく整備されていて、著作権管理団体であるJASRACも大変努力されていると思いますが、日本のフレームワークはアメリカを含めた海外のそれとは大きく異なります。

日本以外でも自分の楽曲を聴いてもらいたい、使用してもらいたいと思うならば、貪欲に情報ソースに近づき自分で勉強するしか方法はありません。もちろん、それ以前にJASRACなりNexToneなり日本の著作権管理団体への入会は、よほど特殊な事情がない限りマストです。

安藤和宏さんの「よくわかる音楽著作権ビジネス」シリーズ辺りは最低限読む必要があるバイブル中のバイブルだとして、海外の状況や可能性、日本での著作権の捉え方との違いを知るには、「Music Publishing」というタイトルの含まれている洋書やインターネットのニュース、記事をチェックしたり、音楽カンファレンスに参加して嗅覚を養って下さい。僕のおすすめの本は、少し古いが「音楽ビジネス 仕組みのすべて―Music Business Bible」、洋書では、Randall D. Wixen “The Plain & Simple Guide to Music Publishing“です。

ニュースは、音楽業界の動向についてはMusic Business Worldwideが最も正確で詳しいですが、アーティストの立場に立った著作権ビジネスの理解を深めるには、アーティストAri Herstandが主宰するウェブサイトAri’s Takeや、CD Babyのブログ DIY Musicianがお薦めです。

次は「ビジネス面2」として、前回お話した「彼を知ればこそ己を知る」という考え方に基づいて、音楽ビジネスを取り巻く環境=「エコシステム」を考えてみます。

自分と音楽を取り巻く「生態系(エコシステム)」を知る

ミュージシャンにとって、自分を取り巻く「相手」「人」は、以下のようなものが考えられるでしょう。

– 「聴く」人:「リスナー」「オーディエンス」
– 「使う」人:「リスナー」「放送・映画・広告・動画サイトなどのメディアで音楽を使用する人」「コンサートやレストラン、ショーなど公共の場で音楽をかける人」「音楽配信サイト」、「自分の音楽を編集・加工・演奏するDJ/リミキサー」「自分の音楽をカバーするプロ、アマチュア・ミュージシャン」「楽譜出版社」「コンピレーションを制作するレーベル」など
– 「売る」人(自分以外で): 「レーベル」「音楽出版社」「CDショップ(実店舗・ネット)」「音楽配信サイト」「グッズ販売業者」「コンサートチケット販売業者」「ライセンス・エージェント」など
– 「買う」人:「リスナー」「CDショップ/音楽配信サイトのバイヤー」「メディアで音楽を使用するディレクター」「グッズ等の仕入れ業者」など
– 「書く」人:「ライター/ジャーナリスト」「ブロガー」「ソーシャルメディア上のリスナーのコメント」など
– 自分の音楽活動に直接関わる「関係者」:「レーベル」「音楽出版社」「マネジャー」「エージェント」「PRマン」「著作権管理団体」「弁護士」「税理士」など

その他「リスナー」「オーディエンス」と重なる部分があるものの、上記のような規定が難しいものとして、自分の音楽を
– 「読む」人
– 「見る」人
– 「話す」人

などを含みます。彼らが自分の音楽をどう感じ、どう拡げ、どう使うことによってその結果何が生まれるのかの「エコシステム(生態系、循環系、食物連鎖)」をよく解剖して理解することが大事だと思います。

リスナーだけ取ってみても、性別・年齢による違いはもちろん、国・民族性によって「その音楽を面白いと思う部分」は全然異なります。そして当然ながら、これらの生態系の中で何が最終的にお金を生むのか、どれが安定したマネタイズのソースになる(=お金を生む)のかも、音楽の種類、アーティストによって全く異なります。

業界ではよくこの手のことを「360度マーケティング」と言いますが、僕は円形よりも、それぞれの要素が入り組み作用しあう、複雑な生態系や気象図のようなイメージを持っています。また進化論や気象予報を持ち出すまでもなく、この生態系も決して一つの形に留まることはありません。

ミュージシャンの数だけ生態系がある

時々「音楽はタダでも良い」などと無責任な事を言う(偽善的な?)ミュージシャンや評論家がいますが、それはコンサートや物販での収益が中心を占めるタイプの、自分が属するある一つのパターンの生態系でしか物事を見ていないためであって、他のミュージシャンがみな同じ生態系でメシを食っているわけではありません。

逆にコンサートを一切しない、物販もしないというタイプであっても、それはそれで別の循環系として成立しえます。知名度の割に生態系として脆いケースも、知名度は全くなくてもしっかりした循環系を築いているケースもあるでしょう。日本のマーケットに関してしばしば揶揄として使われる「ガラパゴス」も、それで回っている限り立派な生態系です。

「ソーシャルメディアでムーブメントをどう起こすか、どう起こしたか」についての本や記事は良く見受けられますが、自分とはマーケットの質もサイズも、そしてライフサイクルも全く異なる生態系のメカニズムを、しかも当事者ではない人間が後から分析したものを読んだところで得られるものには限界があります。

また、「音楽を生業とすること」とネットでバズやセンセーションを起こすことは、重なる部分があるとしても基本的には全くの別物です。メガヒットを生んでも全く儲からなかった作曲家、動画サイトで何百万回も再生されセンセーションを起こしても音楽活動を続けられなかったミュージシャンは世界中にごろごろいます。

あと、「レコード会社と契約したら」とか「ブレイクしたら」などの希望的観測=「たられば」で物事を考えるのはやめましょう。近い将来ハッピーな出来事が一つも起こらなかったとしても、人間は息をして生きているだけでお金がかかり、時間は過ぎていきます。

大事なのは、今の自分をとりまく「相手=エコシステム」にしっかりと向き合うこと、それを徹底的に理解しどこに自分の活路と勝算があるのかを見極めることです。Part1の話とも重なりますね。

最後に上で紹介した「On The Record」にあった、マイケル・ジャクソンのアドバイスを掲載しておきます。

「科学者であれ。全てを解剖して分析しなさい。」(“Be a scientist. Dissect everything.”)

追記:上記の関連ページ

「なぜ音楽出版を学ぶ必要があるのか?」

「海外契約書の傾向と対策」

「Educate Yourself, Forever(自分自身を教育する、永遠に)」


これらの記事も併せて読まれています:
    なぜ音楽出版を学ぶ必要があるのか? スリリングか非情か?音楽ライセンス・ビジネスというゼロサムゲーム Educate Yourself, Forever(自分自身を教育する、永遠に) 音楽ライセンス・ビジネスのランドスケープ Music licensing business音楽ライセンス・ビジネスの変遷とビジネス・モデルの今
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Tatsuya Oe Updated: 2024/11/6 水曜日

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